2025年度 活動レポート 第37号:三重大学

2025年度活動レポート(一般公募プログラム)第37号 (Aコース)

エネルギー変換材料開発に向けた第一原理材料設計研修プログラム

三重大学からの報告

2025年12月1日から12月5日の日程で、モロッコのムーレイイスマイル大学の大学院生2名、セネガルのガストンベルジェ大学の大学院生1名とポスドク1名、インドネシアのガジャマダ大学とバンドン工科大学からそれぞれ大学院生2名の計8名を招き、太陽光や地熱のエネルギーを電気エネルギーに変換するための再生エネルギー機能材料の設計をテーマに、三重大学大学院生との合同研修(大学院集中講義)を兼ねたA.科学技術体験コースのプログラムを実施しました。

来日前の11月20日に、オンラインによる事前オリエンテーションと計算機利用方法の講習を行い、これにより招へい実習の準備の時間を大幅に短縮・効率化させることができました。来日後の実習初日目は、材料科学と材料設計手法に関する現状を紹介するとともに、シミュレーション利用のための計算機・ネットワークに関する実習を始めました。各自のパソコンに、第一原理計算コードをインストールし、Pythonを用いてシミュレーション統合システムのコードを作成しました。夕刻の意見交換会・懇親会では、本学学生も含め参加学生の国・地域・大学の紹介発表会を開催し、学生・若手研究者間の国際交流を深めるきっかけになりました。

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オープニング後のプログラムインストール・計算機環境構築の様子
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本学学生との共同シミュレーション実習の様子

2日目には、各自で作成した統合システムを用いて、シリコンやペロブスカイト材料の電子構造シミュレーションを行いました。午後には、日本の企業、文化・伝統に直接触れることを目的として、地元企業の光機械製作所を見学し、伊勢神宮など県内文化関連施設を視察しました。参加学生には好評でした。最終日には、電子構造シミュレーションを完成させ、物質の光学的性質について議論し、レポートを作成しました。最後に、参加者全員から成果と感想の発表会を行いました。

活動レポート写真3
成果発表会の様子

5日間(実習3日間)は非常に短い期間でありましたが、私達の目的である研究ネットワークの持続的展開を確信することができました。本プログラムをきっかけに、先方学生からも本学への海外インターンシップや留学等の希望や、本学学生における海外志向への意識の向上にも繋がりました。今後、実施担当者はインドネシアやモロッコなどに訪問・特別講義やワークショップなどの開催を予定しており、新たな持続可能な国際連携に向けて協議を開始しています。最後に、貴重な機会を与えてくださった科学技術振興機構にお礼を申し上げます。

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伊勢神宮にて