2025年度 活動レポート 第33号:長崎大学

2025年度活動レポート(一般公募プログラム)第33号 (Aコース)

グローバル人材育成を指向した長崎を発祥とする薬学の歴史と先端創薬研究

長崎大学から報告

2025年12月7日から12月13日の期間で台湾の台北医学大学薬学部から7名の学部・大学院生と1名の引率教員の計8名が来日しました。相手校とは、大学間学術交流協定を締結しており、長崎大学の学生を短期研修に派遣するなど、長い交流実績を有しています。今回実施した活動内容は、薬学部の施設見学、先端創薬に関する講義、研究室での実験体験と学生交流、製薬企業等の見学ツアー、最終報告・学生討論会です。

プログラム2日目から本格的に研修を開始し、オリエンテーションの後、薬学部内の施設見学を行い、下村 脩名誉博士顕彰記念館ではノーベル化学賞の受賞に繋がった下村先生の研究業績やゆかりの展示品に強い関心を持っていただきました。また、お薬の歴史資料館や薬用植物園の見学では、薬研などの伝統的な調剤道具や薬用植物について多くの質問が寄せられました。

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プログラム2日目のオリエンテーションの様子(左)、下村 脩名誉博士顕彰記念館において展示品を見学しながら議論する様子(中央)、研修後の原爆資料館の見学の様子(右)

プログラム3日目には、先端創薬に関わる医療系講義として薬物送達システムや診断薬開発に関する講義、物理系講義として機能性核酸に関する講義が行われました。講義の後には講義内容と関連する研究室を訪問して研究内容の紹介、実験の体験や学生との交流を行いました。また、夕方には講義等を担当する教員やボランティア学生との意見交換会を開催し、長崎の地元料理に舌鼓を打ちながら日本の食文化について大いに盛り上がりました。

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プログラム3日目の講義後の実験デモンストレーション体験の様子(左)、意見交換会での日台学生の懇談の様子(中央)、意見交換会での集合写真(右)

プログラム4日目には、鳥栖市にある中冨記念くすり博物館を訪問し、生薬標本や「くすり」に関する産業文化の解説に熱心に聞き入っていました。さらに、福岡県飯塚市にある沢井製薬第二九州工場を訪問し、医薬品の製造工程の現場を見学し、日本のジェネリック医薬品に興味を覚えていたようでした。

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プログラム4日目の中冨記念くすり博物館での体験の様子(左)、沢井製薬第二九州工場を見学する様子(中央および右)

プログラム5日目には、生物系講義としてユビキチンリガーゼの分子機構と治療応用に関する講義や有機系講義として創薬における有機化学の役割に関する講義が行われ、さらに研究室の実験体験と学生交流を行いました。また、我が国で最初に開設された近代西洋式病院である小島養生所跡地にある資料館、並びに長崎大学薬学部の前身である分析窮理所の遺構を見学し、それらの歴史的価値や、「日本近代西洋医学教育の父」と称されるポンぺの功績などについて学習しました。

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プログラム5日目の先端創薬に関する講義を聴講する招へい者(左)、研究室での実験体験に真剣に取り組む様子(中央)、分析窮理所の遺構見学の様子(右)

プログラム6日目の最終日には、長崎大学の教員と学生を交えての報告会が行われました。招へい者の学生が作成したスライドを用いて、各々が熱のこもったプレゼンテーションを行い、印象に残った講義や実験体験、プログラムの感想や留学を含む将来の希望等について報告がなされ、長崎大学の学生との活発な質疑が行われました。報告会の最後に、西田孝洋 薬学部長より修了証が手渡され、全日程が滞りなく終了しました。最後に、多大なるご支援を賜りました「さくらサイエンスプログラム」および、本プログラムの実施にご協力頂きました、長崎大学の教職員と学生の皆様に心より御礼申し上げます。

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プログラム6日目の報告会でプレゼンテーションを行う招へい者の様子(左)、招へい者の発表に対する質疑応答の様子(中央)、西田薬学部長による修了書授与の様子(右)
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修了書授与後の集合写真