2025年度活動レポート(一般公募プログラム)第32号 (Aコース)
日・台高校生の絆を結ぶSTEAM教育プログラム
さいたま市立大宮北高等学校からの報告
2026年1月25日~1月30日、台湾 台北市立松山高級中学の生徒7名と引率教員2名(うち1名は自費参加)を日本に招へいし、科学技術分野を中心とした教育交流および国際理解の促進を目的としたプログラムを実施した。
本プログラムを通じて、科学的思考力の育成、国際的視野の拡大、ならびに日台間の友好関係の深化を図った。
1日目:来日およびオリエンテーション
招へい生徒および引率教員が夕刻に羽田空港へ到着し、公共交通機関を利用して宿泊地へ移動した。
夕食時には、日本滞在中のプログラム全体についてオリエンテーションを実施し、日程、活動内容、ならびに滞在中の留意事項を共有した。これにより、参加者は翌日以降の学習活動に向けた準備を整えることができた。
2日目:校内交流・STEAM教育の実践
本校において歓迎式典を実施し、学校紹介および折り紙を通じた文化交流を行った。その後、銀鏡反応による鏡の製作をテーマとした化学実験を共同で実施し、日本人生徒が招へい生徒をサポートする体制のもと、実験手法や科学的思考を共有した。
午後は、「災害からの復興」をテーマとするSTEAMワークショップを実施した。生徒は、災害直後の対応から復興に至るプロセスについて議論し、防災・減災の視点を取り入れた街づくりに関する提案をまとめ、最終発表を行った。
昼食時間には、後日の防災フィールドワークに向けた班別協議を行い、調査ルートや役割分担を確認した。
当日は寒波の影響で放課後になっても氷がとけずに残っていた
3日目:国際中等教育学校訪問および多言語交流
さいたま市立大宮国際中等教育学校(MOIS)を訪問した。歓迎式典では、中国語による挨拶および日本語によるアイスブレイクを通じ、円滑な交流の場が形成された。続いて、バディ形式による茶道体験を実施し、招へい生徒は抹茶を点てる体験を通じて、日本の伝統文化への理解を深めた。
午後には、両国の社会的課題をテーマとした課題解決型ディスカッションを行った。議論は英語を主としつつ、中国語も併用され、高度な多言語コミュニケーションが実現した。その後、書道体験および地域散策を通じ、日本文化および地域社会への理解をさらに深めた。
4日目:大学における学術講義および学生交流
埼玉大学にて学術プログラムを実施した。放射線をテーマとした講義では、測定器を用いた実測実習を行い、環境科学に対する理解を深めた。また、科学分析支援センターの見学を通じ、大学における高度な研究環境を学んだ。
午後は、大学生および留学生とのグループディスカッションを実施し、日本での大学生活や異文化理解について意見交換を行った。さらに、ノーベル賞関連研究に関する講義および展示視察を通じ、日本の科学技術力と研究姿勢への理解を深めた。
5日目:東京都内防災フィールドワーク
東京都内において防災・減災をテーマとしたフィールドワークを実施した。招へい生徒1名と日本人生徒3名による混成グループ(計7グループ)で活動し、都市構造、防災施設、歴史的・文化的空間における災害対策について調査を行った。
午後には、防災体験学習施設「そなエリア東京」にてワークショップを実施し、首都直下地震への対応や防災意識の向上について学んだ。各グループは調査内容を整理し、2月に予定されているオンライン発表に向けた準備を行った。
6日目:修了式および帰国
羽田空港にてFarewell Ceremonyを執り行った。修了証を引率教員代表へ授与し、招へい生徒への個別授与は帰国後に所属校にて行われることを確認した。その後、一行を見送り、全員が無事帰国した旨の連絡を受け、本プログラムの全日程を滞りなく終了した。