2025年度 活動レポート 第23号:佐賀大学

2025年度活動レポート(一般公募プログラム)第23号 (Bコース)

「微生物電気化学システムにおけるカソードの開発」に関する共同研究活動プログラム

佐賀大学 教育研究院 自然科学域理工学系 化学部門
電気化学研究室(冨永研究室)からの報告

2025年11月25日から12月4日の10日間、エジプト国立研究所の大学院生のShereen Tarek Hamed Mohamed Mahmoudさん、Suhila Mohamed Kadry Mahmoudさん、インドネシアのスラバヤ工科大学の大学院生のAkda Zahrotul Wathoniさん、学部生のTsana Cholidahさんの合計4名が、理工学部化学部門電気化学研究室(冨永昌人教授)において、さくらサイエンスプログラムによる共同研究活動を行いました。また、日本文化の体験や佐賀市のバイオマス産業への取組についても学びました。

【科学技術研修活動】

微生物電気化学システムは、微生物燃料電池による発電と浄化に加えて、排水等からの栄養素を回収できるシステムです。今回のプログラムでは、本システムのカソードにおける酸素還元反応性の効率化と低コスト化のために、アミノ酸修飾カーボン電極とフタロシアニン系触媒修飾電極を作製してその酸素還元能の解析を行いました。

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カソード電極の作製
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実験の説明の合間に記念撮影

プログラム最終日には、4名の招へい者が、母国大学での研究や本プログラムでの成果について、各15分程度の英語でのプレゼンテーションを行いました。冨永研究室の学部生・大学院生も全員が各自の研究内容を英語で紹介しました。最後に、本プログラムの修了式を行いました。

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プログラム修了式にて

【体験プログラム】

プログラム5日目の11月29日に、熊本市街を訪問し、熊本城や水前寺成趣園を視察して日本の歴史や文化について理解を深めました。参加者は日本の新幹線も体験しました。また市バスを使って通学していただき、日本の優れた交通システムを体験しました。またプログラム8日目の12月2日には、佐賀市エコプラザと佐賀城本丸歴史館を視察して、佐賀市が取り組むリサイクルシステムや鍋島藩の取組(蒸気汽船や高炉)について学び、日本文化や歴史についての理解を深めました。

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水前寺成趣園(熊本市)にて
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佐賀城本丸歴史館にて

【研究室学生の感想】

共同研究活動や視察などを支援した日本人学生にとっても、有意義な研修活動となりました。下記は、今回のプログラムを支えてくださった学生の感想です。

K.T.(B4)さん:

今回、さくらサイエンスプログラムに参加したことで、英語を学ぶ意味についての考え方が大きく変わりました。参加前は「日本から出る予定もないのに英語を勉強する必要があるのか。」と疑問を抱いていましたが、日本語が通じない方々に実験のレクチャーをする中で、英語で価値観を共有できる楽しさと、うまく伝えられない悔しさを体験しました。この経験を通して、英語を使えるようになりたいという思いが強まり、外国人と共生するこれからの社会で多様な文化に触れる第一歩になると感じました。

【最後に】

本プログラムを実施するにあたり、本学の事務職員の関係者の皆様、ならびに科学技術振興機構のさくらサイエンスプログラムの関係者の皆様に感謝申し上げます。また本プログラムは、研究室の学生による支援がなければ実施することは困難です。今回、多大な貢献をしてくださった研究室の学生皆さんに心から感謝いたします。