2025年度活動レポート(一般公募プログラム)第19号 (Aコース)
災害大国・日本の防災技術を体験する国際協働型プログラム
~次世代理工系人材の育成と国際連携の強化を目指して~
立命館大学からの報告
2025年10月19日から25日の7日間、インドのニッテ(指定大学)所属 NMAM工科大学より、SYED RIYAZ AHAMMED 准教授と学部生7名を招へいし、日本の防災・減災技術を体系的に学ぶA.科学技術体験コースのプログラムを実施しました。本プログラムは、日本が築き上げた防災インフラや制度、それを支える技術開発の理解を軸に、講義・実習・施設見学を通じた国際協働型の学びを特徴としています。
【10月19日】
関西国際空港に到着後、立命館大学びわこ・くさつキャンパス(BKC)へ移動しました。
【10月20日】
オープニングセレモニーを実施し、理工学部学部長より歓迎の挨拶がありました。続いて、理工学部・国際担当副学部長よりプログラム全体の目的説明と立命館大学および理工学研究科概要の紹介を行いました。昼食を兼ねてキャンパスツアーを実施し、研究設備や学生の学習環境を見学しました。また、日本語講座と日本文化体験を通じて交流を深めました。
【10月21日】
立命館大学理工学部の研究室見学・研究交流を行いました。
「インフラ・レジリエンス研究室」では、地震発生のメカニズム、日本の大震災・被害に関する講義を受け、屋外の実験装置を見学しながら地震に関する理解を深めました。
「環境情報計測/生体工学研究室」では、信号計測処理、電磁界の生体影響、生体信号処理などの研究内容に触れ、学生らは高度な計測・処理技術に強い関心を示しました。
「都市地域デザイン研究室」では、防災・減災を視点とした都市計画・まちづくりの考え方について講義を通じて学び、研究室学生との交流を行いました。
【10月22日】
阪神・淡路大震災記念 人と防災未来センター(神戸市)を訪問し、震災被害、復興の歩み、災害教訓について展示・映像を通じて学びました。午後は明石海峡大橋・橋の科学館を訪問し、巨大構造物が自然環境や災害リスクを踏まえて設計されていることを理解しました。展望施設から世界最大級のつり橋を体感し、工学的スケールの大きさに触れる貴重な機会となりました。
【10月23日】
琵琶湖疏水記念館(京都市)を訪問し、近代日本の水利工学の発展、琵琶湖疏水の建設史、土木技術が都市発展に果たした役割について学びました。また、蹴上インクラインを歩き、水運システムの歴史を現地で体感しました。午後は立命館大学国際平和ミュージアムを訪問し、戦争と平和、人権、国際社会の課題について学び、科学技術が人々の安全と平和にどのように貢献し得るかを多面的に考える機会となりました。
【10月24日】
プログラムの学びをまとめる成果発表会を実施し、参加学生は防災技術や日本の災害文化について得た知見を発表しました。理工学部・国際担当副学部長より、さくらサイエンスプログラムの修了証が授与されました。
【10月25日】
BKCから関西国際空港へ移動し、一行は帰国の途につきました。
■総括
本プログラムを通じ、招へい者は日本の先端的な防災・減災技術や都市インフラの仕組みを学び、加えて日本文化や大学の研究環境にも触れることができました。また、本学学生にとっても、来年2月のインド・ニッテ大学への渡航に向けて国際交流への関心を高める機会となり、受入サポートを志願した学生にとっても大きな学びとなりました。今後も本学は、次世代の理工系人材育成と国際連携の強化に向けた取り組みを継続してまいります。本プログラムの実施にあたり、JSTならびに関係者の皆様のご支援に深く感謝申し上げます。