さくらサイエンス・ハイスクールプログラム 第6グループ
修了式:各国代表のスピーチ
2024年12月6日(金)、さくらサイエンス・ハイスクールプログラム(SSHP)第6グループ(中国、コロンビア、キプロス、エジプト、ケニア、シンガポール、南アフリカ、ウクライナ)の修了式が、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)東京本部B1F大会議室にて行われました
式ではまず各国代表の高校生たちが、一週間のプログラムで学んだこと、経験したことをスピーチしました。その一部をご紹介します。
■中国代表の高校生代表
光触媒の先駆的な研究を紹介してくださった藤嶋昭先生の講演には、特に心を奪われました。現代科学に変革をもたらすような画期的な発見を学び、私自身の学問の旅に新たな可能性を照らしてくれました。そして、未来館の浅川館長の講演も素晴らしかったです。「情報と技術へのアクセシビリティ向上の重要性」は私の心に深く響き、科学技術は分断するものではなく、架け橋となるべきだという考えを強くしました。
■コロンビアの高校生代表
この素晴らしい体験を提供してくださったすべての機関、皆さんに感謝の意を表したいと思います。かずさDNA、JAXA、NIMSでは、科学の様々な分野における知識を得ることができました。早稲田大学、東京学芸大学附属国際中等教育学校では、アカデミックな面で日本を理解することができ、出会ったたくさん皆さんから文化や歴史も教えてもらいました。このプログラムで見たこと、体験したことのすべてが忘れられない想い出です。
■キプロスの高校生代表
この一週間、日本の科学技術の最前線に触れ、とても刺激を受けました。どの訪問先でも私の好奇心を刺激し、イノベーションの可能性に目を開かせてくれました。未来館の浅川智恵子館長の講演では、目の不自由な方々のためのAIスーツケースについて聴き、技術革新がいかに生活を大きく向上させ、よりインクルーシブな世界を創造できるかを学びました。また、藤嶋昭先生の講演は特に印象に残っています。光触媒の技術を環境に応用することが、持続可能な未来のための課題解決につながる可能性があることを知ったからです。
■エジプトの高校生代表
JAXA、早稲田大学、NIMSなど、プログラムで訪問し、そこで体験したことは、どの瞬間もとても充実したものでした。NIMSは特にわたしの心に残っています。浅草寺で日本の文化に触れることができたことも素晴らしかったです。いま、終わりを迎えるにあたり、私たちが学んだこと、築いた友情、そして得たインスピレーションを引き継いでいこうと思っています。科学技術をより良く活用し、思いやりがある包括的な未来を築くために、一緒に努力していきましょう。
■ケニアの高校生代表
私たちを日本に招いてくれたこと、そしてかけがえのない機会を与えてくれたことに心からお礼をいいたいです。訪問したすべての機関の皆さんに感謝をします。プログラムのあいだ、ずっと私たちひとりひとりに、時間を惜しまず愛情をもって接してくださったコーディネーターの皆さんにも感謝しています。本当にありがとうございました。
■シンガポールの高校生代表
このプログラムが、私たち皆の科学への探究心を刺激し、さらなる高みへとジャンプするための踏み台になったことを確信しています。素晴らしい体験をさせていただきありがとうございました。科学の奥深い探求の道に入り、これから未知の世界を開拓したいです。ここにいる皆の未来での活躍を信じ、いつかまた再会できることを願っています。
■南アフリカの高校生代表
温かいおもてなしを提供してくれた東京学芸大学附属中等教育学校でのプログラムが印象に残っています。私たちは日本の歴史、習慣、文化、価値観などをより深く理解することができました。また、様々な国の仲間と関わることで、よく考えて問題を解決する能力、コミュニケーション能力を高めることができました。このプログラムによって私たちの視野を広げてくれました。日本で勉強を続けて、夢を達成したいと思うようになりました。日本は私たちの第二のふるさとです。
■ウクライナの高校生代表
大学や研究機関への訪問、文部科学大臣や駐ウクライナ大使との会談などこのプログラムによって多岐にわたる体験をしました。そして、日本をはじめ、中国、シンガポール、エジプト、キプロス、コロンビア、ケニア、南アフリカから集まった、人生観の全く異なる多くの人々に出会い、交流することができました。このことは、自分が100%正しいと思えるとき、もしかしたら別の角度から問題を考えてみる必要があるかもしれないという理解を与えてくれた気がします。このプログラムが、私たち一人ひとりの未来をより良いものに変えたことは間違いありません。
式には、ヤニス・ミハイリディス駐日キプロス共和国大使をはじめ、各国大使館、外務省、文部科学省からもご来賓をいただきました。