2024年度 活動レポート 第5グループ:東京科学大学

さくらサイエンス・ハイスクールプログラム 第5グループ

4か国の高校生が東京科学大学を訪問

 11月14日(木)、来日中のSSHP第5グループの内、ペルー、マーシャル諸島、パラオ、ミクロネシアの4か国の高校生と引率者、29名が、今年10月に東京工業大学と東京医科歯科大学が統合して設立されたばかりの東京科学大学(Insutitute of Science Tokyo)の大岡山キャンパスを訪問しました。

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 若林副学長の歓迎挨拶、野崎教授の大学紹介の後は、谷津准教授の特別講義を受講。小型衛星の開発・観測データに基づく、紫外線天文学や地球観測データの活用などの研究の最前線について紹介を受けました。複数のカメラを搭載し、様々な観測データを取得可能な小型衛星の実物(テーブルに載るサイズ!)も見せていただきながら、紫外線観測データから宇宙の紀元やブラックホールについて探る研究、地球観測データの環境問題、資源の採掘、農業など様々な分野での活用の可能性に海外の高校生達は興味津々の様子でした。

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 昼食は学生の案内で学内の食堂を体験、キャンパスツアーで図書館やイチョウ並木(残念ながら名物の"黄葉"には少し早かった様子)を見学しました。

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 午後は学内のELSI(地球生命研究所、https://www.elsi.jp/)を訪問。「地球と生命の起源」を探る世界的にもユニークな研究機関として2012年に設立された同研究所の理念や歴史の説明を受け、館内施設見学の後はSmith Harrison特任准教授から「地球外の生命の存在について証明は可能か?」と題した特別講義。太陽系外の惑星は、現在どのくらいの解像度で観測可能か?高校生たちに予想させた後、地球全体が一つ(一色)のピクセル程度という答え明かしには驚いた反応。そもそも「生命」の定義とは?など哲学的ともいえる話にもおよび、質疑応答後も個人的にHarrison教授に熱心に話かけるペルーの高校生もいました。

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@ELSI
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@ELSI

 最後はコミュニケーションルーム「アゴラ」で留学生と国毎に座談会。世代の近い先輩との間で「日本生活におけるカルチャーショック」や「趣味」の話なども飛び交い、笑いあり、賑やかでうちとけた雰囲気でした。

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 海外の高校生たちの視野を拡げ、興味・関心を大いに刺激する1日となったことは間違いないでしょう。