さくらサイエンス・ハイスクールプログラム 第5グループ
埼玉大学で講義とラボ見学、造幣局では貨幣の製造を
SSHP第5グループのうち、インドとインドネシアの高校生たち78名は11月12日(火)午前、埼玉大学(Saitama University)https://www.saitama-u.ac.jp/を訪問しました。
重原孝臣・理工学研究科長(Prof. Takaomi Shigehara, Dean, Graduate School of Science and Engineering)から歓迎の挨拶で迎えられた高校生たちは、続く大学紹介や同大学で学ぶ留学生たち(インド・インドネシア)の体験談で、日本の大学での勉学やキャンパスライフのイメージを掴むことができたようです。
理工学研究科の藤野毅教授(Prof. Takeshi Fujino, Graduate School of Science and Engineering)による“How has Japan protected its water environment?” と題した特別レクチャーでは、「日本はどのようにして水環境をまもってきたか」を教授は浄化槽の発展などで詳しく説明。さらに、絶滅しかけたコウノトリを復活させた町として世界的に注目されている豊岡市(兵庫県)を例に挙げ、自然環境と人間が共生するには持続可能な生態系を維持・管理することが大切と締めくくりました。
その後、埼玉大生の案内のもと、“Life Sciences” や“High Power Engineering for Safety”など 8つの研究室をグループに分かれて見学しました。“Human Robot Interaction/Computer Science”の小林研究室では、ライブコンサートで観客がペンライトを振ると、舞台上のアイドルグループと繋がる実験を、高校生たちは楽しそうに行っていました。また、人と一緒に移動するロボット車椅子のデモンストレーションでは、同研究室が開発した自動追従システムについて盛んに質問し、さすが理系の高校生たちという印象でした。
午後は造幣局さいたま支局(Japan Mint Saitama Brunch)https://www.mint.go.jp/engを訪問。併設されている博物館では日本の貨幣制度や古銭など貴重な展示品を見学、工場では実際に流通している貨幣などの製造工程を目の当たりにして、電子マネーに慣れている高校生たちも、日本の貨幣の丁寧で美しい仕上がりにしきりに感心していました。