2024年度 活動レポート 第4グループ:筑波大学

さくらサイエンス・ハイスクールプログラム 第4グループ

筑波大学でサイバニクスの講義とスパコンを体験

 10月22日(火)、SSHP第4グループのうち、アルゼンチン・バングラデシュ・ラオス・パプアニューギニアの高校生たち32名は筑波大学(University of Tsukuba)を訪れました。大学紹介では、野村名可男准教授(Associate Prof. Nakao Nomura, Manager of Int'l Admissions, Admissions Center)から「本学は現在、116か国、約2400人の留学生が学んでいる世界に開かれた大学です。また筑波大のあるつくば市は科学技術の研究の一大拠点で、本学の理工学群(School of Science and Engineering)では2人のノーベル賞受賞者が教育に携わってきました」など、筑波大の国際性や充実した勉学・研究環境についての説明がありました。続いて留学生たち(インドネシア・バングラデシュ・タイ・ラオス)との懇談では、大学生活について貴重な体験談を聞くことができ、高校生たちは日本の大学に大いに関心を持ったようです。

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 午後はサイバニクス研究センター(Center for Cybernics Research)を訪問。黒田嘉宏教授(Prof. Yoshihiro Kuroda, Director of Center)から「サイバニクスは新しい学術領域で、人とテクノロジーの共生する社会を目指しています」というレクチャーに、「サイバニクスのテクノロジーは『環境にやさしい技術』ですか?」など、高校生たちはさかんに質問を投げかけていました。また、黒田教授も「探求心が旺盛な高校生ばかりで感心した」とおっしゃっていました。

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 次に訪れたのは計算科学研究センター(Center for Computer Sciences: CCS)。「CCSはスーパーコンピュータを使って素粒子、宇宙、ライフサイエンスなどさまざまな分野の研究を行っており、これまでも多くの共同研究プログラムに利用されてきました。また次期スーパーコンピュータの設計・開発も行っています」などの説明を聞き、「スパコンの冷却装置は水と空気とどちらが多いのですか?」と、ここでも高校生たちからの質問が絶えませんでした。そしていよいよ現在稼働中のスパコンCygnusの見学です。CygnusはCSSが研究開発を進めてきたPACSシリーズの第10代目に当たりますが、高校生たちはスパコンを目の当たりにしたのが初めてとあって、計算機の内部の様子までも熱心に観察していました。また、Cygnusを意味する星座、白鳥座がスパコンの側面いっぱいに描かれているのを見て、「とてもきれい。日本らしいスパコンですね」と盛んに写真に収めていました。

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