さくらサイエンス・ハイスクールプログラム 第3グループ
愛知県立岡崎高校を訪問
6月19日(水)、来日中のインド、台湾、ベトナム、カンボジア、モルディブ、カザフスタンの高校生と引率者、総勢85名は、愛知県立岡崎高校を訪問し、同校の生徒たちとともに、ノーベル物理学賞受賞 天野浩先生の特別講義「冒険に溢れた挑戦~日本の貧乏な大学が、どうやってLED開発の分野で革命を起こし、社会のスマート化をリードしてきたか?~ A journey full of challenges ~ How a poor Japanese University sparked the LED revolution and the continual impact in the future smart society」を受講しました。
天野先生は、青色LEDの開発につながった長年におよぶ窒素ガリウムの結晶化の挑戦の経緯や動機その時々で考えていた事、ノーベル賞受賞時のエピソードなどを、高校生たちにやさしく語りかけてくださいました。そして、研究者に求められる資質として「未来像とそれを信じる力、情熱、粘り強さ」をあげられました。
講演の後の質疑応答では、「なぜ当時主流でなかった窒素ガリウムの結晶化に挑戦したのか?」「生物学の研究者になりたいが、今やっておくべきことは?」「経済界と研究の関係は?」など、高校生たちから繰り出されるたくさんの質問のひとつひとつに丁寧に答え、「これからは君たちの時代です。自分の道を見つけ、それぞれの才能を活かしてほしい」と熱く、励ましてくださいました。
午後からは、3年生の教室にてポスターセッション、英語による研究発表会が行われ、海外の生徒と岡崎高校の生徒がお互いに、それぞれの文化や研究について発表し合いました。また、1、2年生の教室では英語でのしりとり、山手線ゲーム、カードゲーム(UNO)などで交流。弓道、茶道、華道、柔道、剣道、書道、合唱、などの部活動も体験しました。
日本と海外、双方の高校生たちにとって忘れられない一日になりました。