さくらサイエンス・ハイスクールプログラム 第3グループ
名古屋工業大学で研究室体験
6月18日(火)午前中、SSHP第3グループとして来日中のインド、台湾、ベトナム、カンボジア、モルディブ、カザフスタンの高校生75名、引率者10名、計85名は、降りしきる雨の中、愛知県名古屋市の名古屋工業大学を訪問しました。
ホールにて大学の概要や、海外からの留学に関する入試や必要な勉強、生活等の情報について説明を受けた後、8つのグループに分かれ、研究室を見学しました。将来、研究者などを目指す理系の高校生たちにとっては、またとない機会です。皆、目を輝かせながらそれぞれの研究室に向かいました。
社会工学科建築・デザイン分野の研究室を訪れた高校生たちは、井戸田秀樹教授、佐藤篤司教授から、地震災害が多い日本で人的被害を減らすための建築の構造や材料、耐震性等に関する研究の説明を受けました。そして、様々な建築材やその接合、構造等について、耐震性を検証する大型実験施設も訪問。さらに、北川啓介教授が研究開発し、先の能登地震被災地でも活用された「インスタントハウス」を見学しました。インスタントハウスは、膨らませて中から断熱材を吹き付けるだけ、たった3時間程度で建築可能な簡易住宅です。皆、雨の日でも快適な室内に感銘を受け、モルディブの引率教員は、「水辺が多い我が国でもぜひ活用したいが、これを水上に浮べることは可能か?」と真剣に質問をしていました。
情報工学科知能情報分野の加藤昇平教授の研究室では、これまでに試作されたロボット類がデモを交えて紹介されました。同研究室は、少子高齢化社会に対応した人やコミュニティが利用できるコミュニーション手段をソフト面、ハード面、手法等で円滑化を図ることを研究テーマとしています。世界最小ロボットとしてギネス登録された小型ロボットのデモでは、参加高校生たちも立ち上がって興味深くのぞきこんでいました。
また、研究室の学生たちによる研究内容の発表では、高校生が積極的に質問を繰り返し、学生たちをちょっぴり困らせる一幕もありました。
昼食の前後には、同大学で学ぶ留学生と交流。
すっかり雨もあがって、最後に屋外で記念写真を撮ることができました。