さくらサイエンス・ハイスクールプログラム 第2グループ
上智大学で理工学の基礎を学ぶ
第2グループ3日目の5月22日(水)。インド、韓国、タイ、ブルネイ、キルギスの高校生68名と引率者9名、総勢77名は、上智大学四谷キャンパスを訪問しました。
近藤次郎教授の歓迎挨拶の後、大学の歴史や授業内容について説明を受けました。留学生に対する奨学金制度や生活支援、卒業後の就職支援の説明もあり、高校生たちも安心しているようでした。
大学紹介の後は、7グループに分かれて大学生と一緒にキャンパスツアーです。キャンパス内に聖堂「クルトゥルハイム」があり、卒業生はそこで結婚式を挙げられると聞いて皆びっくり。また育ち盛りの高校生らしく、「食堂は何時まで営業していますか?」といった質問も飛び出しました。校内には一般の食堂に加え、ハラルフード専門の学食があると聞き、ムスリムの高校生たちも喜んでいました。
午後は、近藤教授から理工学部の英語コース「グリーンサイエンス/エンジニアリング」の紹介を受けた後、大学生の案内でラボツアーです。①半導体工学、②機械学習、③高分子化学、④精密機械、⑤言語聴覚学、⑥有機合成化学、⑦燃焼と爆発、⑧植物分子生物学、➈光学物理学の9つの研究室を9グループに分かれて各3つずつを見学。最新の研究機器や高度な研究内容に、皆興味津々で見入っていました。「こんな実験僕に出来るかな」と不安がる高校生も、「ステップ・バイ・ステップで勉強すれば大丈夫!」と聞き安心したようです。
ラボツアーの後は、待ちに待った同大学理工学部のゴンサルべス・タッド教授(Prof. Gonsalves Tad)による「AIの現状と今後の可能性」(Current Status and the Future Possibilities of AI)と題した模擬授業です。AIの誕生から今後の活用について、その可能性や課題を分かりやすく解説。AIが作成した鮭の切り身が川を泳ぐ画像に、会場は笑いに包まれました。高校生たちの関心は高く、「AIが発達し暴走することはないですか?」「AIとは一体何なのでしょう?」等、たくさんの質問が出ました。
学生との交流会では、韓国からの留学生が上智大学を留学先に選んだ理由や大学生活について説明。「新宿、渋谷、どこに行くにも近くて便利だし、美味しいお店も周りにたくさんありますよ」と、上智大学の良さをアピールしました。高校生からは、「日本で暮らすにはいくらくらいかかりますか?」等、留学に当たっての具体的な質問が出ました。
最後に高校生の代表2人が、今回の訪問の感想とお礼を述べて終了しました。実際の研究現場に触れたことで、これから理工学を目指す高校生にとって、大変有意義な1日になったことでしょう。