2024年度 活動レポート 第45号:神戸女子大学

2024年度活動レポート(一般公募プログラム)第45号 (Cコース)

インドネシアの看護学生が日本型福祉を学ぶ

神戸女子大学 健康福祉学部社会福祉学科
教授 泉 妙子さんからの報告

神戸女子大学健康福祉学部社会福祉学科では、2024年度さくらサイエンスプログラムの支援により、ウダヤナ大学医学部看護学科4回生2名と教員1名、バリ工科保健大学看護学科4回生1名の計4名を招へいし、日本型福祉の研修プログラムを実施いたしました。ウダヤナ大学と本学とは2010年1月に学術交流協定を結び、学生研修交流や国際共同研究を継続しています。本年度は新たにバリ工科保健大学とも学術協定を結ぶ予定であり、さらに国際交流の発展が期待されています。

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学長表敬

看護を専門とする4名は、1月7日(火)~16日(木)の10日間、本学に置いて、「日本型福祉」のしくみと原則を学び、演習では「日本の最新福祉機器」の体験を行いました。4名は新しい知識・技術を学んだのち、兵庫県内の福祉施設、京都・奈良・姫路の文化施設を巡るプログラムに参加しました。

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日本型福祉を学ぶ

兵庫県内の福祉現場においては、地域包括ケアで実践している「笑いヨガ」「認知症サロン」にも参加し、老人保健施設・老人福祉施設・小規模多機能型施設など各種福祉施設の見学や施設職員との交流を行いました。そして、最新の福祉用具の説明を受け、当事者と支援者の双方にとって使いやすい福祉用具を実際に体験しました。

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最新福祉用具を体験

また震災を経験した神戸は、世界に先駆けたリスクマネジメントを学ぶことのできる「人と防災未来館」があります。同じように地震の多いインドネシアの人たちにとって、貴重な学びの場となりました。

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人と防災未来館にて

さらに、本学茶道クラブによるお茶席に参加し、日本文化に触れる機会を楽しみ学生間の交流を深めることもできました。

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茶道体験

招へい学生たちは、日本で学んだことを今後の看護教育に生かし、さらに専門性を深めていくことを誓いました。