2024年度 活動レポート 第36号:東京理科大学

2024年度活動レポート(一般公募プログラム)第36号 (Bコース)

マレーシアプルリス大学院生との共同研究プログラム

東京理科大学からの報告

 2024年9月28日から10月18日までの21日間、マレーシアプルリス大学の大学院生7名がDr.Aman講師の引率で来日しました。今回の来日の目的は、両教育研究機関が実施しているAI・ロボティクス技術に関する研究活動を発展的に融合することです。具体的には、送出し機関での機械学習などのソフトウェア(機械学習、人工知能に関するアルゴリズム)に関する研究成果を、本学が保有するハードウェア(ロボット、デバイス)を用いて実証・検証を行いました。共同研究活動は、招へいした大学院生と本学の学生が作業を共に行い、参加した大学院生が最先端の研究活動に触れることで、国際的な人材の養成につながることが期待されています。

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来日から出国まで

【事前オンライン打ち合わせ】

 デバイスの利用方法の習得から改良、ソフトウェアの実装、検証実験などを21日間という短期間で実施するため、研究計画の十分な検討が必要でした。そこで、事前に複数回オンラインでの打ち合わせを行いました。主な打ち合わせの内容は、各自の研究テーマの進捗度合いの確認と来日後の実施計画についてです。複数回のやり取りを通じてお互いの研究内容への理解が深まり、共同研究を効率的に進めるために来日までに行うべきことや、本学で準備しておくことが明確になりました。この準備のおかげで、来日時の研究活動が非常にスムーズに進みました。

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事前・事後のオンラインミーティングの様子

【研究開始~成果報告会】

 来日後は、招へいした大学院生が各研究室に所属し、本学の学生と共に研究活動を実施しました。事前に計画を立てていたため、実施内容が明確で、すぐに研究活動に取り組むことができました。実験装置の使い方の説明や実験への協力、ソフトウェアの作成など、本学の学生と共同で行うことで交流が深まりました。招へい学生は平日の朝から夕方まで研究室で研究活動に従事し、時には早朝から研究室で活動を行ったり、夜遅くまで実験を行ったりするなど、滞在中にまとまった実験結果を得ようと非常に熱心に共同研究に取り組んでいました。

 定期的に開かれる進捗確認報告会では、教員からの適格なアドバイスもあり、期待していた研究成果を上げることができました。最終日の前日には、滞在期間中の研究成果報告会を開催し、招へい者一人ひとりが滞在中の成果や今後の予定、日本での体験を発表しました。研究室の学生も多く参加し、活発な意見交換が行われ、盛況のうちに終了しました。

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日々の研究活動の様子
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成果報告会の様子

【事後オンライン打ち合わせ】

 Dr.Aman講師を含めた全員と共同研究を継続的に実施し、その範囲を拡張すべく、帰国後に共同研究内容や今後の論文執筆に関するオンライン打ち合わせを行いました。招へい者には、帰国後の研究成果について報告してもらい、今後の発展について議論しました。招へい者の数名は既に論文執筆を始めており、今後の共同研究のさらなる発展が期待されています。

【まとめ】

 今回の招へいプログラムは、AI・ロボティクス技術に関する研究活動の発展的融合を目指し、成功裏に終了しました。事前のオンライン打ち合わせから始まり、来日後の研究活動、成果報告会、そして帰国後の継続的な共同研究まで、一連の活動を通じて、参加者全員が多くの成果を上げることができました。特に、招へい者と受け入れ機関の学生との交流が深まり、国際的な人材の養成に大きく貢献したことは大きな成果です。今後もこのような国際交流を通じて、さらなる研究の発展と人材養成を目指していきます。