2023年度活動レポート(一般公募プログラム)第197号 (Aコース)
VR技術の歯科医療および介護領域への活用とポストコロナにおける新たな医療対応
朝日大学からの報告
2024年2月13日から18日まで、朝日大学歯学部および保健医療学部看護学科は「さくらサイエンスプログラム」の支援を受け、南アフリカ共和国のウエスタンケープ大学(UWC)から歯学部生4名、地域保健学部看護学科生4名、教職員3名の計11名を受け入れ、6日間にわたる研修を実施しました。
UWCからの学生受入れは、本大学にとって2回目の受入れとなり、「VR技術の歯科医療および介護領域への活用とポストコロナにおける新たな医療対応」をテーマに、人工知能AIを用いた画像診断の紹介や体験など、日本の最先端医療に触れ、歯科医療技術と公衆衛生分野について紹介しました。
研修では、本学での講義・実習の受講、併設医療機関の訪問を実施したほか、医療関連サービス企業や高齢者介護施設を訪問し、日本型医療について学びました。
また、本大学姉妹校の明海大学での研修を行った際は、駐日南アフリカ共和国の科学イノベーション教育担当ハリヴ・ジェッピー公使にもご参加頂き、学長・歯学部長と懇談後、学内を一緒に見学し、本プログラムについて説明等を行いました。
以下で、活動の一部をご紹介します。
1.朝日大学にて講義、実習を受講
UWC歯学部生は、本学飯田幸弘准教授による「人工知能AIを用いた画像診断」の実習、本学歯学部日下部准教授による「バーチャルシミュレーション(Simodont®やSIMROID®)の体験実習」を行いました。UWC看護学科生は、本学保健医療学部看護学科岡村教授による高齢者体験実習を行いました。
2.医療関連サービス企業を見学
医療材料・物品管理システム(SPD)を扱うエムシーヘルスケア株式会社を訪問し、医科歯科医療提供体制に係る最先端技術について講義を受講、倉庫において、実際の医療材料を見ながら、物品管理システムについて学び、学生らは熱心に質問をしていました。
3.駐日南アフリカ共和国公使との交流
本学と駐日南アフリカ共和国大使館は、2012年から積極的に交流を続けており、南ア大使館の紹介で、UWC歯学部と学術交流協定を締結しました。今回、フライトキャンセルの影響で南ア大使館訪問は実現できませんでしたが、科学イノベーション教育担当ハリヴ・ジェッピー公使に本学姉妹校明海大学でのプログラムに参加頂きました。今回の「さくらサイエンスプログラム」の研修意義と、歯科・看護分野における両大学の教育的役割について説明し、ジェッピー公使からも両大学および南アフリカ共和国との継続的な交流に期待が寄せられました。
フライトキャンセルの影響で、当初の予定より1日短い滞在となりましたが、一行は無事全プログラムを修了することができました。JSTの多大なるご指導、ご協力に感謝いたします。