2023年度 活動レポート 第179号:早稲田大学

2023年度活動レポート(一般公募プログラム)第179号 (Aコース)

日本語教育に関する研究の最前線および教育現場の課題と可能性について

早稲田大学 日本語教育研究科からの報告

 1月31日から2月3日まで、南京大学外国語学院日本語学科の学生8名(学部生2名、大学院生6名)と教員1名が、さくら招へいプログラムの支援を受けて来日しました。
 このプログラムの目的は「最新の研究成果の共有を通して、日本語教育研究の最先端を知り、今後の研究課題を見つけ、さらなる研究の発展へとつなげる」ことです。
 短い期間でしたが、本学の教員による特別講義や研究発表会、学内キャンパスツアー、学外エクスカーションなどを通じて、日本の習慣や伝統文化に触れる貴重な交流の機会となりました。

【2024年1月31日】

 羽田空港到着→ホテルへ移動

【2024年2月1日】

 初日のプログラムでは、福島教務主任の進行でオリエンテーションと宮崎研究科長による特別講義を実施しました。
 宮崎研究科長は、南京大学日本語学科の学生を歓迎し、コロナ禍の後に実施される対面での研究交流の意義について語りました。そして、さくら招へいプログラムをきっかけに両大学の教員と学生の交流を活発にする意欲を示しました。また、有意義な時間を過ごせるよう、様々な交流を準備していることや、プログラムのコンセプトについても説明がありました。
 オリエンテーションでは、最初は緊張した学生たちも徐々にリラックスし、和やかな雰囲気の中で行われました。
 特別講義のテーマは「日本語教育研究とは」で、日本語教育学の最新情報について、南京大学の学生たちは熱心に聞き入っていました。対面による講義だったこともあり、多くの質問やディスカッションが行われ、議論が活発に交わされました。
 午後からは、アカデミックな場面での日本語表現や自らの研究と学外エクスカーションで訪れる場所の関係について、早大生とディスカッションを行いました。異なる意見や考え方を交換することで、今後の研究に役立つ貴重な経験となりました。

活動レポート写真1
オリエンテーション
活動レポート写真2
早大生とのディスカッションの様子

【2024年2月2日】

 早大生によるキャンパスツアーが実施されました。大隈講堂をバックに全員で記念撮影を行いました。
 本学は建学当初から積極的に留学生を受け入れており、特に中国との交流が長く、多くの校友が各界で活躍しています。そのため、中国では非常に知名度の高い大学となっています。南京大学の学生たちは来訪前に一定の知識を持っていましたが、早大生から話を直接聞くことで本学の現在について、さらに理解を深めることができました。建学の精神やグローバル化、中国人留学生の実際のキャンパスライフなどについても触れ、新鮮な一面を見ることができました。
 その後、3グループに分かれ、知見を深めるために学外エクスカーションを実施しました。本学には、南京大学の学生にとって貴重な研究資料が多くあり、それぞれの研究テーマに合わせて必要な調査や研究材料の収集に取り組みました。また、学外エクスカーションでは、東京の歴史、芸術、文化に興味を持つ学生たちが都内有数の博物館、記念館を訪れ、非常に有益な経験を積むことができたようです。

活動レポート写真3
学内キャンパスツアー(大隈講堂)

【2024年2月3日】

 最終日、帰国前に総仕上げの研究報告を行い、プログラムを振り返りました。短い交流期間でしたが、招へい者からプログラムを通じて得た学び、発見、将来の研究・ビジョンなどについて発表しました。

活動レポート写真4
研究報告会①
活動レポート写真5
最終日の集合写真

 本プログラムをきっかけに、3月上旬、南京大学に本学の教職員が訪問するという、次なる研究交流につながる活動となりました。
 今回、この様な素晴らしい機会を与えて頂きましたJSTさくら招へいプログラム、関係者の皆様方に深く感謝申し上げます。