2023年度 活動レポート 第177号:立命館慶祥中学校・高等学校

2023年度活動レポート(一般公募プログラム)第177号 (Aコース)

国際共同課題研究 2023年度タイ受入プログラム

立命館慶祥高等学校からの報告

【1月29日】

 PCSHSPの生徒9名と先生3名が新千歳空港に到着し、2週間のプロジェクトがスタートしました。到着後すぐに慶祥理科室にてタイメンバーとの共同研究を開始。事前にLINEやGoogle Meetで実験計画を相談していたので、3チームとも素早く実験に取り掛かりました。
 実験の合間には、チームごとに慶祥生が学校内を案内しました。生徒や先生との会話も多く、早速日本生徒と友達になったタイ生徒もいました。このプロジェクトでは、お互いにとって第二言語となる英語を使います。タイ生徒が話す英語はとても流暢で、PCSHSPの英語教育の高さを感じた1日目でした。

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歓迎式にて

【1月30日】

 2日目は、立命館慶祥高校にて日本文化体験の日。国際局と菊池校長先生による歓迎会の後、タイメンバーは初めての和服に身を包み、折り紙体験と、茶道部による茶道体験を行いました。午後はPCSHSPのNaeem先生による数学の授業。タイの生徒とともにオイラーの定理を学びました。2日目になりお互いに緊張が解けたのか、質問や会話の数が多くなり、その後の共同研究の時間もスムーズに進みました。

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理科室にて研究のディスカッション

【1月31日】

 この日は産総研北海道センターでメタンハイドレートや遺伝子学などの最新の研究を学びました。生徒も先生もメタンハイドレートの燃焼や実験機器に興味津々。タイメンバーの中にはメタンハイドレートの研究をしている人もおり、英語、タイ語、日本語の3か国語で様々な質問や解説が飛び交いました。午後は貸し切りバスで室蘭に向かい、日本製鉄北日本製鉄所の工場を見学しました。鉄鉱石から鉄製品になるまでの工程を、実際の生産ラインを見ながら解説していただき、巨大な機械の迫力を肌で感じました。通訳が大変でしたが、タイメンバーの理解力の高さにも助けられ、充実した3日目となりました。

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産総研にてメタンハイドレートについて学習

【2月1日】

 この日は啓成高校で行われた北海道インターナショナルサイエンスフェア(HISF)というプログラムに参加しました。タイメンバーと日本人メンバーはそれぞれ別のグループとなって参加となりました。インドとマレーシアからの学生も交え、英語でのコミュニケーションに最初はチームの仲間も緊張していました。ただ、私のチームではタスクが発表され制作の時間が始まると、とにかく伝えたいという思いから全員が足りない英語を補って意思疎通をするチームワークが生まれ、最終的にはチーム全員が自信を持って発表へと移ることができました。

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北海道インターナショナルサイエンスフェアにて発表ポスターと

【2月2日】

 HISFの2日目は日本大学高校でポスターセッションを行いました。チームでの研究はまだ途中の段階でしたが、全てのチームで途中段階までのポスターを作り、英語で発表を行いました。他の学校の発表を見る時間もあり、それぞれのチームの研究テーマや研究方法の工夫はとても刺激的でした。新篠津では学校では習えない宇宙の起源を元素から紐解いたり、未知の生命体からのメッセージなど興味深い講義に一同釘付けになって聞き入りました。

【2月3日】

 最後に福田先生から日本でのプログラムの修了証書が手渡されました。タイメンバーからは日本メンバー一人一人にメッセージカードが送られ、プログラムの節目となる1日でした。