2023年度活動レポート(一般公募プログラム)第175号 (Aコース)
SDGsの実現に向けたAI活用体験プログラム
崇城大学情報学部からの報告
2024年1月23日から29日にかけて、協定先の大学であるタイのプリンス・オブ・ソンクラ大学プーケット校(Prince of Songkla University, Phuket Campus)から教員1名と学部生9名を崇城大学情報学部に迎えました。
「SDGsの実現に向けたAI活用体験プログラム」をテーマにし、高度なAI技術活用法の紹介、文化体験、企業訪問、ワークショップを含む、教育的かつ文化的な交流に焦点を当てたワークショップを実施しました。
プログラム初日は、熊本城の見学からスタートし、タイからの学生たちは日本の歴史と文化、そして自然の美しさに触れました。2日目は、崇城大学でのウェルカムセレモニーに始まり、キャンパス内の施設見学やエネルギーエレクトロニクス研究所訪問が行われ、学生たちは最新の研究と技術について学びました。プログラムの続く日々は、「SDGsの実現に向けたAI活用体験」ワークショップ、AI技術を用いた企業訪問、そして日本文化の体験という形で進行しました。
特に注目すべきは、学生たちがグループに分かれて特定のSDGs課題に対するAIの活用方法を考案したワークショップです。このワークショップでは、AI技術の潜在的な力と、それをグローバルな課題解決にどう活かすかという点に焦点が当てられました。最終日には、学生たちがその成果を発表する修了式が行われ、SDGsに対する新たな視点とAI技術の応用方法が示されました。グループディスカッションや成果発表会は、全て英語で実施した為、双方の学生らのコミュニケーションスキル向上にも繋がったと考えます。このように単なる座学・視察にとどまらず、ワークショップ形式で学びの効果を大きく高める工夫をしているのが本交流の特色の一つであります。
さらに、この一連のプログラムを通じて、参加者はSDGsの実現に向けたAI技術の活用に関して深い理解を得るとともに、日本の文化や技術に触れる貴重な経験をしました。学術的な学びの場を提供することで、学生たちは国際的な視野を広げ、異文化間の理解を深めることができました。
また、企業訪問や文化体験を通じて、日本とタイの間の友情と相互理解が育まれました。
このプログラムは、将来にわたって参加者の学術的および社会的なキャリアにおいて貴重な財産となることでしょう。
2017年6月に、崇城大学は送り出し校プリンス・オブ・ソンクラ大学プーケット校(PSU)と大学間協定を締結しました。さくら招へいプログラムの支援により、これまで4回、各回にPSUから9名の学生らが崇城大学を訪問しました。今後も国際交流を深める事業に積極的に参加するように努めてまいります。