2023年度活動レポート(一般公募プログラム)第165号 (Cコース)
One Health(ワンヘルス):アジアにおける人獣共通感染症とデジタルヘルス
九州大学からの報告
2023年12月3日から12月12日まで10日間の日程で、マレーシア サバ大学(およびマレーシアサバ大学病院)から大学生2名、ポスドク2名、研究者2名、管理部門1名、教員2名(自費参加)、マレーシア保健局から大学院生2名の全11名を受け入れました。
今回の招へい対象者は、分子医学、バイオテクノロジー、救急救命学、公衆衛生などそれぞれの専門分野・領域での知識を活かして病院、大学、保健局の業務に従事しながら研究活動を進めておられます。本交流では「One Health(ワンヘルス):アジアにおける人獣共通感染症とデジタルヘルス」をテーマとした海外技術研修を実施し、最新の知見や技術について学び、共同研究の推進や今後の新しい研究開発につなげるための取り組みとして実施しました。
【12月4日】
九州大学病院にてアジア遠隔医療開発センター、グローバル感染症センターによるセミナーを受け、遠隔医療のシステムや感染症の対応について情報交換を行いました。また、九州大学病院の内視鏡室、薬剤部、サプライセンターなどを訪問し見学しました。
【12月5日】
福岡市内の内科クリニック医師が患者さんを診察する様子を見学しました。地域に最も近い医療施設において、患者さんが医師からどのような医療サービスを受けるかを観察する、よい機会となりました。福岡市健康づくりサポートセンターではセンター長やスタッフの皆さんから、同センターが地域住民に提供している健康支援の取組についての紹介を受け、ウェルネスレストランにて栄養指導を体験しました。
【12月6日】
九州大学伊都キャンパス、SocialTech Laboを訪問しました。ICTを用いた健康管理サービスについてのセミナーを受け、ディスカッションが行われました。
【12月7日】
ワンヘルス福岡、福岡県保健環境研究所を訪問し、人獣共通感染症に対する取り組みや研究活動、成果について学ぶことができました。
【12月8日~10日】
北陸先端科学技術大学院大学(石川県能美市)を訪問し、結核を中心とした感染症の検査手法や迅速診断の技術についてセミナーにて学びました。新幹線や特急で移動し、車窓から見える景色や電車の乗り換えなども楽しめた様子です。
【12月11日】
プログラムで得た知識やディスカッションの内容を踏まえ、今後の共同研究のプランについて話し合いました。プログラムを無事終えることができ、12月12日に福岡空港より見送りました。
本プログラムをサポートしていただいたJSTの皆様、プログラムの実施にご参加、協力いただいた関係者の皆様に御礼申し上げます。