2023年度 活動レポート 第155号:電気通信大学

2023年度活動レポート(一般公募プログラム)第155号 (Cコース)

ICT国際プロジェクトによるメタネットワーキング技術の研修

電気通信大学メタネットワーク研究センターからの報告

 2023年11月28日から12月2日にかけて、電気通信大学(UEC)はさくらサイエンスプログラムの一環として、国際交流を主眼におきつつ、情報通信分野の教育で日本・中国・タイの大学生が混成チームを形成して、課題解決型の実習(PBL:Project Based Learning)を行うICT国際PBLシンポジウムを開催しました。このシンポジウムには、北京郵電大学(BUPT)から教員5人と学生9人、モンクット王工科大学トンブリ校(KMUTT)から教員1人と学生4人が招待され、UECから教員3人と学生7人が参加し、1週間にわたる交流が行われました。さくらサイエンスプログラムの目標に基づき、今回のシンポジウムは科学、技術、教育分野における国際連携を促進し、技術革新に貢献できる人材の育成に力を入れることを目指しました。

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初日開会式・全員集合写真

 この活動はPBLを通じて異文化間の学術プラットフォームを提供しています。ワイヤレスネットワーク、デジタル信号処理、ロボティクスの3つのトピックが用意され、参加者は自分の興味に応じてプロジェクトに参加することができました。さらに、各トピックの参加者を2つのグループに分け、競争と交流を促すことで、活動をより充実させ、参加者の意欲を高めました。

 4日間にわたって、参加者は実践的な課題に深く取り組み、それぞれのトピックの最新の課題に挑戦しました。全てのチームメンバーが非英語圏出身であったため、英語でのコミュニケーションはプロジェクトにさらなる挑戦をもたらしました。学生たちのグローバルな視野と問題解決スキルを高めると共に、国際環境での協力とコミュニケーション能力を育成しました。

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3つのプロジェクトが進行中

 シンポジウムの最終セッションでは、各チームが研究開発の成果を発表し、活発な議論が行われました。特に優れた成果を示した3人が表彰されました。これらの発表は、学生たちが短期間で達成した成果を示すものであり、技術分野における学生たちの独自の視点が反映されております。学生や研究者の交流は、国際的な共同研究やプロジェクトの機会を増やし、異なる国の優れた知識を結集してより創造的で高度な成果を生み出すことが可能だと思われます。また、異なる文化的背景を持つ人々が連携することで、多様な視点やアイデアが交わされることにより、新たなイノベーションが生まれる可能性が高まると考えます。

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研究開発の成果発表

 PBLの活動に加えて、3校の教師と学生は、日本未来科学館を訪れて日本の最新技術の進歩を深く理解することができました。また、浅草寺の見学を通じて、日本文化の独特な魅力に触れることができました。これらの活動は、学術的視野を広げると同時に、国際的な学術交流に文化的な要素を加える効果がありました。

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日本未来科学館見学

 今回の国際PBLシンポジウムは、3つの大学間の協力を強化し、学術・文化の国際交流を促進するプラットフォームを提供しました。このような国際交流活動を通じて、学生たちがより深い見識を得て、得られた知識を応用し、将来の技術革新と発展に貢献することを期待しています。JST「さくらサイエンスプログラム」のサポートに心から感謝しています。