2023年度活動レポート(一般公募プログラム)第138号 (Aコース)
材料工学分野の研究室ワークショップ
芝浦工業大学からの報告
【プログラム概要】
本プログラムでは、芝浦工業大学(以下、SIT)がインド工科大学ハイデラバード校(以下、IITH)の学生・教員を日本に招へいし、気候変動対策、持続可能エネルギーの活用など、エネルギーと環境問題を中心に講義とワークショップを実施した。またSITのキャンパスツアーや研究施設の紹介のほか、日本文化に触れる機会も提供し、それぞれの自国文化の価値観を発信・共有する場にもなった。
【スケジュール】
- 9月24日
- 来日
- 9月25日
- オリエンテーション・キャンパスツアー・文化体験
- 9月26日
- 国立科学博物館および TEPIA先端技術館見学
- 9月27日
- 大宮キャンパス訪問および研究室ワークショップ
- 9月28日
- 研究室ワークショップ
- 9月29日
- 最終発表会・意見交換会
- 9月30日
- 帰国
【オリエンテーション・キャンパスツアー・文化体験】
オリエンテーションでは、IITHおよびSITの担当教員が、異文化交流を促進する本プログラムの重要性を自らの経験も交えて学生に共有した。キャンパスツアーでは、SIT内の研究室、図書館、多様な研究機器を擁するテクノプラザを見学した。その後、文化体験として、浴衣試着のワークショップを体験し、さらには浅草寺を訪れ、日本文化を体験する機会を持った。特に文化体験では、初めて訪れる下町の風景に、興奮する招へい者たちの様子がうかがえた。
【見学施設訪問】
国立科学博物館を訪問し、調査研究、標本の収集と保護、展示と教育活動のコーディネートについて学んだ。研究領域を掘り下げ、より深い洞察を得ることができる充実した経験となった。
TEPIA先端技術館訪問では、IT、オートメーション、製造業、ロボット工学、環境保護など、さまざまな分野の技術革新に触れることができ、自らの研究に取り入れようと熱心に学んだ。
【最終発表会】
SDG7ワークショップでは、持続可能な開発目標7(SDG7-すべての人々の,安価かつ信頼できる持続可能な近代的エネルギーへのアクセスを確保する)にフォーカスしIITHとSITの学生が参加した。学生たちはチームに分かれ、持続可能なエネルギー生産を中心に、その活用方法に関して、様々なアイデアを提案した。IITHおよびSITの担当教員が審査員を務め、エネルギー節約と実践的かつグリーンエコに向けた技術転用へのアプローチを提案したチームが優勝を勝ち取った。
最後に、招へい者が、SITでのプログラムで得た文化的経験や学んだ知識・感想を共有した。感想の中には、日本文化に対する関心の高さや日本の最先端技術に感銘を受けたといったものが多くみられた。
本プログラム実施にあたり、ご支援いただいた、さくらサイエンスプログラムの関係者の方々に厚くお礼申し上げます。