2023年度 活動レポート 第128号:秋田県立大学

2023年度活動レポート(一般公募プログラム)第128号 (Aコース)

タイ王国コンケン大学および秋田県立大学の学生による
数理データ科学と最適化の手法および関連する科学技術分野に関する交流

秋田県立大学からの報告

 令和5年12月11日~12月17日の7日間、「さくらサイエンスプログラム」の支援を受け、タイ・コンケン大学から教員2名・大学院生8名を秋田県立大学に招へいし、科学技術交流を行いました。
 コンケン大学は1964年に設立された大学で、19学部を有するタイ東北部において最大の規模を誇る国立大学であり、同地域の教育・研究の拠点を担っています。
 コンケン大学の引率教員と秋田県立大学の実施主担当教員は数理最適化分野の研究に取り組んでおり、国際会議等の場でこれまで複数回研究交流を積み上げてきました。このような研究交流の実績のもと、「タイ王国コンケン大学および秋田県立大学の学生による数理データ科学と最適化の手法および関連する科学技術分野に関する交流」というテーマで以下の日程に基づきワークショップや施設見学、秋田県の文化体験が実施されました。

【1日目】

 秋田着。オリエンテーション

【2日目~3日目】

 2日目には秋田県立大学・本荘キャンパスで学部長を表敬訪問し、その後オープニングを実施しました。秋田県立大学と東邦大学から学部生・大学院生計12名が参加して招へい者達と交流を深めました。

 本荘キャンパスで合同ワークショップを実施しました。学生による研究発表15件に加えて、コンケン大学のNimana先生とIeosanurak先生に研究発表をしていただき、ビッグデータから重要情報を抽出するためのアルゴリズムや関連する最適化手法について、活発なディスカッションが行われました。

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研究発表

【4日目】

 午前に折紙に関する交流イベントを実施しました。招へい者達は初めて体験する折紙に最初は苦戦していましたが、日本人学生TAによるサポートや教員の指導を受けながら折り紙で多面体を作成しました。その後、TDK歴史みらい館を訪問し、電子機器の歴史を学び最先端のテクノロジーに触れることで日本の科学技術についての理解を深めました。

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折り紙に関する交流イベント

【5日目】

 秋田県立大学・秋田キャンパスで学長を表敬訪問し、キャンパス内を見学しました。午後にはアグリイノベーション教育研究センターを訪問し、ドローンやロボットトラクターといった最新技術を見学しました。また、秋田市民俗芸能伝承館で秋田県の代表的な行事である竿燈を体験しました。

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学長を表敬訪問

【6日目】

 なまはげ館・男鹿真山伝承館、男鹿水族館GAOを訪問しました。午前中はなまはげ館・男鹿真山伝承館にて男鹿のなまはげ行事を体験しました。映像でなまはげに関する伝承を学び、実際に間近でナマハゲ問答を見ることで理解を深めました。午後は男鹿水族館GAOにて男鹿の海にすむ魚や秋田県に生息する生き物を見学しました。

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なまはげをバックに集合写真

 今回のプログラムは双方の学生にとってとても有意義なものとなりました。招へいした大学院生達は異文化を体験することにより、日本の魅力を彼らに強く印象付けることができました。また、日本の学生にとって今回の交流が契機となり、海外へ視野を広げるきっかけや、他国の文化に興味を持つことに繋がることを期待します。最後に本事業にご助力いただきました「さくらサイエンスプログラム」ならびに関係者の皆様に深く感謝申し上げます。