2023年度 活動レポート 第111号:東北大学

2023年度活動レポート(一般公募プログラム)第111号 (Aコース)

タイ・トップ3高の高校生を招へいした短期研修
東北大学の最先端科学技術体験と交流

東北大学からの報告

 東北大学・高度教養教育学生支援機構・グローバルラーニングセンターでは、2023年11月6日から11日の期間、タイのトップ3高(Mahidol Wittayanusorn高校、Kamnoetviyaサイエンスアカデミー、Suankularb Wittayalai高校)から学生9名、引率教員1名の計10名を招へいして「JSTさくらサイエンスプログラム2023」を実施しました。プログラムでは東北大学の最先端研究・教育施設を訪問し、タイ出身の現役国際学士(Future Global Leadership:FGL)コース学生のアシストのもと、研究施設見学、研究室訪問と模擬授業などに参加、交流を深めながら研修を行いました。

【研修初日】

 仙台市内の歴史施設見学・東北大学のキャンパスツアーの後、国際放射光イノベーション・スマート研究センター(SRIS)の吉田准教授と多元物質科学研究所(IMRAM/SRIS)の南後教授による令和6年4月稼働予定の「次世代放射光施設ナノテラス」の科学技術と応用についての講義を受講しました。その後、川内キャンパスに移動して小池特任准教授による国際共修授業:「デジタルアントレプレナーシップ研修」を東北大学学生と共に受講し、「デザイン思考」について学びました。

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大学ドミトリーから青葉山に新たに建設された「ナノテラス」を覗く
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小池特任准教授 講義後、授業履修東北大学学生と共に

【研修2日目】

 タイ出身のFGLコース学生にもアテンドしてもらい、午前中は青葉山キャンパスで、AMB(農学部:Applied Marine Biology)コース・片山教授によるコース説明と研究室訪問を、午後はIMAC−U(工学部:International Mechanical Aerospace Engineering Course−Undergraduate)コースの吉田教授、平田教授より「ロボティックエンジニアリング」についての講義を受けました。講義後の活発な質疑応答からも彼らの興味を推し量ることができました。夜は、先輩学生と共に日本三景松島の国宝・瑞巌寺などの夜景ライトアップの美しい景色を堪能しました。

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青葉山キャンパスでのIMAC−Uコース吉田教授による研究紹介

【研修3日目】

 午前中は片平キャンパスの多元物質科学研究所のAMC(Advanced Molecular Chemistry)コースを訪問し、Breedlove准教授によるコース紹介、永次教授と南後教授の研究室で研究紹介をしていただきました。午後は仙台第三高等学校(JSTスーパーサイエンスハイスクール指定校)を訪問し、“三高探究の日”(イノベーションフェスタ)に参加、タイの学生自身も研究発表を行いました。発表後には三高の学生による学内ツアーが行われ、日本・タイの高校生同士の親交を深めることができました。

【研修4日目】

 仙台でのプログラム最終日は、国際災害科学研究所(IRIDeS)でタイ出身のNaruethep助教の講義を受け、そして東日本大震災・震災遺構 荒浜小学校を訪問し、2011年3月の東日本大震災の様子とその後の復興、そこでの研究や大学の役割について学びました。その後、川内キャンパスへと戻り、参加生徒達によるラップアップセッションが実施され、「さくらサイエンスプログラム」での体験と学びを教職員とともに期間中ずっとサポートしてくれたタイ出身の先輩学生と共有しました。セッション終了後には参加者全員に修了証書とさくらサイエンスの参加バッジが手渡されました。

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プログラム最終日のラップアップセッション後、サポートしてくれたタイ出身FGL学生と共に

 11月11日にさくらサイエンスプログラムも最終日を迎え、参加者は仙台から成田空港に新幹線で移動、無事帰国の途につきました。
 東北大学では、今後も各国から高校生を迎え、日本の大学での教育・研究紹介する活動を継続して行きたいと思っています。