2023年度活動レポート(一般公募プログラム)第104号 (Aコース)
岡山大学と国立台湾大学がさくらサイエンスプログラムを実施
岡山大学からの報告
本学工学部環境・社会基盤系環境マネジメントコースは9月3日~10日、「Student Exchange Program between Okayama University and National Taiwan University — Research Experiences in the field of Environmental Management」を開催しました。今回のプログラムには、本学工学部環境・社会基盤系環境マネジメントコースの2年生7人、3年生2人が参加し、国立台湾大学からは学部生8人のほか、引率教員としてShao‑Yiu Hsu教授も来学しました。
本交流事業は毎年実施している双方向プログラムで、国立台湾大学の学生が本学を訪問する際にはJSTさくらサイエンスプログラム、本学学生が台湾を訪問する際には株式会社ウエスコから支援を受けています。
開講式では、難波徳郎工学部長による開催のあいさつの後、守田秀則環境マネジメントコース長によるコース紹介、本学学生による岡山の文化紹介が行われました。8日にわたりプログラムが開催された間、参加学生は毎日2つの講義(講師:西村伸一教授、珠玖隆行准教授、九鬼康彰教授、森也寸志教授、松井康弘准教授、前田守弘教授、中田和義教授、勝原光希助教、工藤亮治准教授)を聴講し、夕方にはラボツアーで、最先端の研究活動に触れる機会を得ました。
研究発表会では、ラボツアーで学んだことを他のグループに向け紹介しました。また、フィールドトリップでは、小田川の付け替え工事現場を訪問し、国土交通省中国地方整備局高梁川・小田川緊急治水対策河川事務所の濱田所長から、洪水の発生メカニズムや防止対策について説明を受けました。また、農林水産省中国四国農政局四国土地改良調査管理事務所の協力を得て、国営かんがい排水事業である香川用水土器川沿岸地区を訪れ、満濃池土地改良区の浅野事務局長、綾歌町小津守池水利組合の土岐組合長、岡田東地域活動組織(あやうた地域広域協定の一構成組織)の籏岡代表、株式会社ウエスコの齊藤氏から、農業水路における環境配慮工法や水生動物保全、農業用水の運用、世界かんがい施設遺産である満濃池の概要などについて説明を受けました。
以上の活動を通して、両大学の学生は環境研究の考え方や本学の最新研究成果などについて学ぶとともに、他国の学生と英語でコミュニケーションできる楽しみを感じることができた様子でした。また、工学部や環境生命自然科学研究科がこれまで取り組んできた教育研究活動の成果をアピールできたことにより、今後の教員・学生交流や共同研究についても議論を進めることができました。これを契機に、環境マネジメントコースでは学生および教員の海外交流をより一層活発に進めたいと考えています。