2023年度活動レポート(一般公募プログラム)第095号 (Aコース)
超高齢化社会における歯科医療とAIおよびVR技術の活用法
朝日大学からの報告
2023年11月19日から25日まで、朝日大学歯学部は「さくらサイエンスプログラム」の支援を受け、中国の北京大学口腔医学院(PKUSS)から学生7名、教員2名の計9名を受け入れ、7日間にわたる研修を実施しました。
新型コロナウイルス感染拡大以降、オンラインでの交流経験はありましたが、今回、4年ぶりのPKUSSからの受け入れとなり、「超高齢化社会における歯科医療とAIおよびVR技術の活用法」をテーマに掲げ、超高齢社会への対応を軸とした日本型歯科医療について、中国の研修生らに日本の最先端科学技術を紹介しました。
研修では、本学での講義受講、併設医療機関の訪問を実施したほか、研究開発・依頼試験・技術支援を行っている岐阜県セラミックス研究所を見学し、学生が積極的に質問をする姿が見られ、関心の高さが伺えました。また、駐名古屋中国領事館を訪問し、日本での研修内容について報告しました。異文化体験では、関市で刃物伝統を体感し、岐阜県における日本の伝統文化を体験。東京では、株式会社ジーシーを訪問し、最新のデンタルユニットの見学や講義を受講。さらに、姉妹校明海大学の訪問では、学内見学や講義を受講し、歯科分野における日本の最先端技術に関する専門知識を深めました。
今回、中国での歯科衛生士育成に特化した研修も並行して実施しました。PKUSSの歯科専門看護師3名は、本大学附属歯科衛生士専門学校にて日本の歯科衛生士制度に関する講義を受講。高齢者シュミレーター(マナボット®)を使用した口腔衛生管理実習を通じて、予防歯学の重要性が高齢化社会における課題解決のための鍵となることを学びました。
以下で、活動の一部をご紹介します。
1.朝日大学にて講義、実習を受講
本大学歯学部藤原教授による「朝日大学及び日本文化について」や本大学5学年学生によるプレゼン発表、日下部准教授による「バーチャルシミュレーション(Simodont®やSIMROID®)の体験実習」を行いました。
2.歯科衛生士専門学校での実習
歯科専門看護師3名は、本大学附属歯科衛生士専門学校にて、中国にはない歯科衛生士という専門職について、講義や実習をとおして、学びを深めました。
3.駐名古屋中国総領事表敬訪問
駐名古屋中国総領事を表敬訪問し、今回の「さくらサイエンスプログラム」の研修意義と、歯科医療分野における両大学の教育的役割について説明し、楊総領事からも日中の協働について励ましのお言葉を頂戴しました。