2023年度活動レポート(一般公募プログラム)第091号 (Aコース)
ASEAN4か国の学生がSDGsの推進に向けた共創進化スマート社会を学ぶ
電気通信大学からの報告
ASEANにある電気通信大学の協定校のうち、インドネシア、タイ、マレーシア、ベトナムの4か国の10校より10人の招へいを行い、7日間の科学技術体験コースに参加していただきました。本学ではASEANとの強い関係性を維持することは大切なことと捉えてこれまでも国際的な活動を行ってきましたが、その中でも、本プログラムは重要な国際交流事業の一つとなっています。
各方面からの来日時刻を合わせるためには深夜の乗継便とせざるを得なかったのですが、成田空港で出迎えた際には、皆元気いっぱいで、協力者の本学学生や他国からの参加者とも自然と活発な交流が始まりました。また、成田空港から宿舎へ移動する道中でも、次々と現れてくる東京の風景を興味深く見ていたことも印象的でした。
この度の招へいでは、事前に参加者からの興味・関心を聴取し、これに基づいた研究室訪問を行うことで、それぞれの国で科学技術を活用するアイデアを膨らませていただくとともに、今後の交流のきっかけや再来日のきっかけを図ることとしました。また、学内での研究室訪問等を行った後では、情報通信分野における日本の社会変革の歴史および技術革新の歴史を理解していただくために、NTT技術史料館および情報通信研究機構(NICT)を訪問しました。NTT技術史料館では明治維新から現在までの日本での情報通信の歴史とハードウェア等の変遷を見ていただき、NICTでは現在の最新の研究成果を見ていただきました。これらにより、本学での取り組みを学術的な視点だけではなく多面的にとらえることができるように努めました。
今回の招へいでは、単に浅草や秋葉原を訪問先として組み込むだけではなく、日本の伝統的なお菓子の製作工程を見学するといったことも行っていただき、様々な面での日本を体験していただきました。その甲斐があってか、参加者からも良い評価をいただいただけではなく、帰国した後にも派遣元機関からさらなる交流についての連絡が早速あったり、参加者の中から実際の留学希望者が出たりという好循環が生まれたため、大変意義のある招へいとなりました。
このような機会を与えていただき、実施に向けてご支援をいただきました、JSTをはじめとする本学内外の全ての方にこの場を借りて御礼申し上げます。
1日目 | 成田国際空港に到着 宿舎へ移動 宿舎にてオリエンテーション |
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2日目 | (1)本計画の概要、大学概要 (2)学長表敬訪問、意見交換 (3)講義(SDGs・総合コミュニケーション科学) (4)研究室訪問(地球規模の電磁波観測、センサネットワーク、生体工学、AI 、他) (5)研究室訪問(生体科学、医療画像解析、AI、マニピュレータ、他) |
3日目 | (6)研究室訪問(次世代燃料電池) (7)研究室訪問(量子ドット応用太陽電池) (8)研究室訪問(量子エレクトロニクス、先端レーザ科学、ナノテクノロジー関連) (9)コミュニケーションミュージアム見学 |
4日目 | (11)研究室訪問(AIを用いた人とコンピュータのコミュニケーション) (12)研究室訪問(エネルギーハーベスタ、ドップラーレーダ型連続非接触血圧測定) (13)研究室訪問(ナノ・バイオエレクトロニクス・半導体工学・ナノ磁気工学・量子効果デバイス・応用物理・医療診断) (14)研究室訪問(光ナノファイバによる量子状態制御) (15)研修全体の総括・アンケート回収・意見交換会 |
5日目 | (16)NTT技術史料館 (17)情報通信研究機構 |
6日目 | (18)日本科学未来館見学(臨海副都心センター) ①未来を創る(ロボット工学、情報科学、イノベーション) ②世界を探る(宇宙科学、生命科学) (19)日本文化研修 ①浅草寺 ②秋葉原 |
7日目 | 成田へ移動 帰国 |