2023年度 活動レポート 第74号:早稲田大学

2023年度活動レポート(一般公募プログラム)第074号 (Aコース)

さくらサイエンスプログラム2023 Asia from Interdisciplinary Perspectives

早稲田大学からの報告

 早稲田大学社会科学部では、 JST国際青少年サイエンス交流事業 による「さくらサイエンスプログラム2023 Asia from Interdisciplinary Perspectives」を実施しました。7月3日~12日の期間、日越大学(ベトナム・ハノイ) 日本学プログラムの学生10名が来日し、学内の授業、ゼミ、本学ICC(異文化交流センター)での国際交流プログラム等に参加しました。また、ゲストスピーカーによるスペシャルレクチャー、学外の施設や企業訪問など、様々な視点から日本の科学技術や日本文化に触れる充実した日程となりました。

【7月3日】

 プログラム初日、大隈講堂をバックに全員で記念撮影。まだ少し緊張された表情です。

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【7月4日】

 社会科学総合学術院 山田満教授による挨拶後、自己紹介と本プログラムに参加した目的などを発表。

 その後、本学ICC(異文化交流センター)へ場所を移し、本学の留学生・日本人学生との交流会を実施。日本文化、ことわざ等に関するクイズ、けん玉や福笑いの体験を通して日本文化の理解を深めるとともに、良いアイスブレイクとなり、参加学生の緊張が解けていき、少しずつ笑顔が見られるようになりました。

 ICCを訪問。リラックスした雰囲気の中で交流会を行いました。

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 午後は本学学生によるキャンパスツアー、「Urban Regeneration Studio」「Rural Design Research」ゼミナールへ参加し、本学学生との意見交換を行いました。早田ゼミにて。院生CherryさんからSDGsについてのプレゼン後、ディスカッションに参加。

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【7月5日】

「Gender & Developmet」の講義、「Multinational Enterprise」「Study of International Financial Systems」「International Cooperation & Peace Building」のゼミナールへ参加し、本学学生との意見交換を行い、本プログラムの目的の一つでもある学際的・国際的学びを体験していただきました。

【7月6日】

 UNHCR主席法務アソシエイト宮澤哲様をお招きして、特別講義「グローバルな人の強制移動とUNHCR」を実施。

“皆さんにはパスポートがある。つまり、国に守られているということです。”

 迫害され、パスポートも住む場所も、教育をはじめとする一切のパブリックサービスも持たない難民の人々を救う為に。宮澤様の力強いレクチャーに、学生の皆さんは熱心に耳を傾けていました。レクチャーの後には、学生からの様々な観点の質問に丁寧にお答えいただきました。

 また、この日はICCとのランチョンイベントへ参加した他、本学の中央図書館の一日特別入館証をお渡し、蔵書の自由閲覧や館内での自習を通して、“一日早大生”を体験。

【7月7日】

 午前中は「Study of Environmental Law」ゼミナールおよび山田満研究室の大学院生による特別講義への参加、ICCでのランチョンイベントへの参加後、午後から平和祈念展示資料館(新宿)を訪問。同館では参加学生自身が自ら通訳を申し出て、他のベトナム人学生へ日本語からベトナム語へ通訳するなど大変熱心な姿が印象的でした。

【7月8日】

 佐藤洋一教授・研究室による特別展示会へ参加。同研究室ゼミ生・大学院生が制作した写真や作品を通して、日本文化に関する懇談を行いました。

【7月9日】

 最終日の発表に向けて、これまでの体験・学びをふりかえり、プレゼンテーション資料の作成を行いました。

【7月10日】

 日本科学未来館を訪問後、日本航空株式会社(JAL)様のご協力のもと、同社を訪問し企業概要のご説明、オペレーションルームの職場見学、イノベーション・ラボの見学など、日本の航空産業の最先端の情報に触れていただく機会となりました。

【7月11日】

 翌日の最終発表に向けた総仕上げ。プレゼンテーションの資料作成を行いました。

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プログラムの合間に肥後細川庭園にて茶道体験!おいしい冷抹茶をみんなでいただきました

【7月12日】

 プログラムを通じて得た学び、発見、将来のビジョンなどを最終発表していただきました。10日間という短い期間ではありましたが、日頃、ハノイで日本語や日本文化、法律、経済について幅広く学ばれている学生さんにとって、実際の日本を体験いただく貴重な機会となり、近い将来に日本で学ぶ具体的なイメージや目標が明確となったという声を多く聞くことができました。

 最終日に早田学術院長、山田教授から修了証書を授与いただきました。

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 最後になりますが、本プログラム期間中、ご協力をいただきました皆様に心より御礼申し上げます。2023年に外交関係樹立50周年を迎える日本とベトナム。国と国、人と人をつなぐ架け橋として…今後も積極的に国際交流の機会を続けていければと思います。