2023年度活動レポート(一般公募プログラム)第073号 (Aコース)
タイの高校生が日本の先端医療、科学技術、日本文化を学ぶ
大分大学からの報告
大分大学では、JSTさくらサイエンスプログラムの支援を受け、令和5年11月6日から11月12日まで、タイ王国サイエンススクールの高校生13名と教員1名を招へいしました。さくらサイエンスプログラムによるタイの高校生の招へいは本事業が開始された2014年 から10年連続採択されており、これまで104名の高校生がプログラムに参加しました。今回の招へい者は、全員が初めての来日であり、慣れない日本文化に最初は戸惑いの色が見られたものの、すぐに適応して積極的にプログラムに参加してくれました。
研修プログラムの中でも2日目の外科技術体験では、実際の外科手術に用いる機器を用いて、血管に見立てたゴムチューブを縫合したり、モニターを見ながらの腹腔鏡手術シミュレーションを行ったり、生徒からは「それは私にとって魅力的な経験でした。 誰もが専門の外科医のもとで医療技術を実践する機会はありません。腹腔鏡手術に対する理解が深まりました。」との感想を寄せてくれました。
本プログラムの実施にあたり、招へい者の選抜、引率教師の選定、事前のオリエンテーション等、タイ教育省の全面的な協力を得て実施しており、タイ教育省からは、オリジナリティーが高く他に類を見ないプログラムとの評価を頂いております。本プログラムの修了生が日本とタイの懸け橋となって活躍してくれることを期待しています。
- 【1日目】
- 日本入国。大宰府天満宮を見学。大分県に到着。
- 【2日目】
- 医学部長を表敬訪問。
医学部附属病院の見学、外科糸結び・縫合体験実習
- 【3日目】
- 医学セミナー(顕微鏡実習、研究室訪問)、医学部学生との活発な交流会
- 【4日目】
- 大分舞鶴高等学校の生徒との日タイサイエンスプロジェクト交流
- 【5日目】
- 日本の科学技術を学ぶ。日本製鉄株式会社九州製鉄所での工場見学
- 【6日目】
- 大分舞鶴高等学校の生徒との交流と修了書授与
- 【7日目】
- 日本出国