2023年度 活動レポート 第59号:宮崎大学

2023年度活動レポート(一般公募プログラム)第059号 (Aコース)

持続可能な生命・食料・環境を担うグローバル人材育成交流

宮崎大学からの報告

 2023年9月18日から9月22日の5日間、青島農業大学(中国)、江漢大学(中国)、カセサート大学(タイ)、ソウル市立大学校(韓国)の計4大学から11名の大学院生(自己資金招へい者を含む)を宮崎大学に招へいしました。今回は、「持続可能な生命・食料・環境を担うグローバル人材育成交流」というテーマの下にプログラムを実施しました。

<9月18日>

 いずれの大学も各国から福岡空港経由で宮崎空港に予定どおり到着し、宿泊先となるホテルに無事にチェックインしました。夕刻、宿泊先のホテルにて簡単なオリエンテーションの後に、ウェルカムパーティーを開催しました。農学部長の挨拶の後、懇談の場が始まりました。同じ大学の学生が同じテーブルにならないように配席したため、最初は静かでしたが徐々に打ち解けて会話をしているようでした。

<9月19日>

 本プログラムの一部は今年で15回目の開催となる「JKTC International Student Seminar」の一環として実施しました。このセミナーは、学生相互国際交流と国際性の涵養を目的に、日本(J)、韓国(K)、タイ(T)、中国(C)の参加大学が毎年持ち回りで開催しているもので、セミナーの進行や質疑応答は学生主体で行い、研究者である教員は必要に応じて助言することにして行っています。海外4大学に加え、日本からは宮崎大学、名城大学の大学院生が本セミナーに参加しました。初日の19日は、12人の学生が英語で自身の研究内容を発表しました。質疑応答も活発に行われました。夕方からは、ホテル近くにある青島神社、宮交ボタニックガーデン青島にて、青島亜熱帯性植物群落の見学を行いました。青島を取り囲む『鬼の洗濯板』の波状岩に興味津々の様子でした。

 この日は、宮崎日日新聞社、NHK宮崎放送局の取材が入り、翌日以降に報道されました。
https://www.the-miyanichi.co.jp/chiiki/category_8/_73566.html
https://www3.nhk.or.jp/lnews/miyazaki/20230920/5060016502.html

活動レポート写真1
JKTC International Student Seminarの様子
活動レポート写真2
海外から参加の学生たち

<9月20日>

 この日は、宮崎大学農学部の教員による持続可能な生命・食料・環境についての講義から始まりました。午前中は宮崎大学学長への表敬訪問を行い、午後は前日に引き続き、「JKTC International Student Seminar」にて、8名の学生の発表を行いました。夕刻は、宮崎大学農学部の教員による講義を聴講しました。

活動レポート写真3
宮崎大学農学部の教員による講義の様子

<9月21日>

 「宮崎の文化・自然・歴史を学ぶ」と題してエクスカーションを実施しました。霧島酒造株式会社の霧島ファクトリーガーデンを訪問し生産量全国一の宮崎焼酎の製造工程を見学しました。その後、初代天皇である神武天皇を祀る宮崎神宮を参拝し、宮崎の歴史についても学びました。夕方に行ったフェアウェルパーティーでは、冒頭に実施主担当者から海外の学生一人一人に修了証を手渡しました。

活動レポート写真4
宮崎神宮にて参加者全員の集合写真

<9月22日>

 宮崎空港を発ち、福岡空港と羽田空港から離日し、プログラムは終了となりました。

 今回実施したプログラムは2020年度に実施予定でした。しかしながら、新型コロナウイルス感染症の影響で、3年にわたり開催が延期されました。この間、物価高、人件費の高騰また予算の確保も難しくなりましたが、何とか開催に至りました。この場を借りて、本プログラム実施に際し、ご尽力いただいた皆さまに感謝申し上げます。最後に、本プログラムをきっかけに海外、日本の学生たちが、世界規模の問題解決に貢献することを期待します。