2023年度 活動レポート 第57号:大阪工業大学

2023年度活動レポート(一般公募プログラム)第057号 (Aコース)

セネガルのジガンショール大学との課題解決型学習プログラム

大阪工業大学からの報告

 大阪工業大学情報科学部は、さくらサイエンスプログラムにより、セネガルの国立大学であるジガンショール大学(Université Assane Seck de Ziguinchor)の学生7名(大学院生6名、学部生1名)と引率教員1名を招へいし、情報科学部の学生(大学院生3名・学部生4名)と共に、2023年9月11日から15日までの5日間、国際PBL(International Project Based Learning)プログラム「問題解決型プロジェクト学習によるドローン制御のPythonプログラミング」を実施しました。

 このプログラムでは、災害で橋が寸断された集落に医療品を届けるドローンの活用をテーマに、ドローン技術と画像処理を融合させました。競技会では、日本人学生とセネガル人学生が混合した4つのチームが、ドローンを自動制御し、指定された集落のヘリポートに着陸する技術を競いました。

 日本の参加者は、週1回3週間の事前学習に参加し、Pythonの基礎から画像処理ライブラリの使用までの知識を習得しました。また、英語の準備講座も開催され、英会話スキルの向上が図られました。セネガルの学生は、Pythonの基本文法の習得と、オンライン教材により画像処理ライブラリの基本的な使い方を来日前に学習してもらいました。

 プログラム1日目の午前中には、両国の教員・学生により、大学紹介、国や地域の紹介、全員の自己紹介が行われました。午後からは日本人学生とセネガル人学生が混合した4つのチームに分かれ、ドローンのプログラミング実習を行い、夕刻には意見交換会を行って交流を深めました。

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ドローン自律飛行のプログラム開発実習

 2日目には、ドローン競技の詳細ルールが説明され、各チームは画像認識によりドローンを自動制御するプログラミングに取り組みました。

 3日目は引き続き午前中にはドローンプログラミングを行ったほか、茶道体験や京都国立博物館への日本文化体験ツアーにも行きました。

 4日目は午前中にはドローンプログラミングの仕上げとプレゼンテーションの準備を行い、午後からは、ドローン競技会と閉会式が行われました。競技に先立ち、学生チームにより、作ったプログラムの特徴や工夫した点などの成果を発表するプレゼンテーション行われました。ドローン競技では、室内に作られたフィールドの各集落の地点に、赤、青、緑の3つの難易度の異なるヘリポートが存在し、画像認識および色認識により、自動制御でスタート地点から全てのヘリポートに離着陸します。ヘリポートに着陸できるたびにヘリポートの難易度に応じた得点が加算され、最多得点の優勝チームが決定され、大変盛り上がりました。競技後、講評と表彰式が行われました。修了証と記念品も渡され記念撮影を行いました。

活動レポート写真2
ドローン競技会

 最終日の5日目は科学体験ツアーを行いました。午前中は大阪工業大学梅田キャンパスの学習環境や研究内容を見学し、午後は、神戸市のポートアイランドにある理化学研究所を訪問。スーパーコンピュータ富岳を見学し、プログラムを終了しました。

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スーパーコンピュータ富岳の見学

 ジガンショールから大阪は飛行機を乗り継いで30時間近くかかる長旅ですが、参加者全員元気に過ごし無事帰国することができました。アンケートによれば、ほとんどの学生がプロジェクトに大満足・満足と回答し、技術力の向上を実感したと回答しました。ジガンショール大学の学生は、遠い日本になじみがなく、日本のことはほとんど知らない学生が多かったのですが、今回、日本へ来られたことが貴重な体験となって大いに日本に興味をもつようになり、留学を検討したい、日本に来たいと申し出る学生もいました。学生にとって有意義で生涯忘れることのない貴重な体験となったようです。