2023年度 活動レポート 第19号:東北大学

2023年度活動レポート(一般公募プログラム)第019号 (Aコース)

中国の歯学生を招き日本の先端教育・研究および歯科産業に関する短期研修を実施

東北大学からの報告

 東北大学大学院歯学研究科では、2023年8月22日から8月28日、中国の歯科基幹校である北京大学口腔医学院、四川大学華西口腔医学院、天津医科大学口腔医学院および福建医科大学口腔医学院の歯学生10名を招へいし、日本の先端教育・研究および歯科産業に関する短期研修を行った。

 5日間の研修期間中、東北大学が取り組んでいる再生医療に関する先端的研究について集中講義を受講するとともに、デジタル技術を活用した先端教育の環境について見学を行った。さらに、フィールドトリップおよび和太鼓などを通じ、日本の文化にも触れるのみならず、日本最大の歯科器材メーカーの研究所見学、歯科材料・器材ハンズオンセミナーなど、学生たちが受けた研修は多岐にわたった。さらに歯学研究科や病院の見学、在学生との交流会など通じ、日本人学生、他の国の留学生たちとも交流を行った。

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日本到着直後

 初日は、日本最大の歯科材料・器械メーカーである株式会社ジーシーを訪問した。研究所訪問では、歯科材料の研究開発に熱心に取り組む企業・社員の姿勢、研究所の環境の素晴しさに学生達は深く感銘を受け、日本の企業が中心となって、産学官連携による新材料研究・開発における取り組みついて勉強することができた。本社の訪問では企業理念および歴史、また、最新歯科材料および診断用器具について説明を受けた。さらに、最新歯科材料および診断用器具を用いたハンズオンセミナーに参加し、高齢社会における歯科・口腔健康科学の必要性、口腔機能の大事さについても学習することができた。

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歯科材料セミナーの様子

 2日目からは、東北大学において、大学独自で実施中である海外短期受入プログラムの参加学生と合流し、日本人学生およびアジアの国・地域(韓国、インドネシア、タイ、台湾、香港)の歯学生と再生医療に関する先端的研究について集中講義を受講した。また、デジタル技術を活用した先端教育の環境についても見学を行うとともに、研究室見学および大学病院見学も行い、ニューノーマル社会における新たな教育環境整備、研究環境の整備および病院マネジメントなどについても学習することができた。

 土曜日は、文化体験および交流イベントとして、加茂綱村太鼓による「すずめ踊りおよび和太鼓ワークショップ」を行い、日本の文化を体験するとともに、在学生や地域の方々との親睦を深めた。

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日本文化体験(和太鼓)

 交流期間中には、本プログラムが重点をおいている日本人学生との交流についても、積極的に取り組み、交流会における日本人学生および教員との意見交換、集中講義および文化体験での日本人学生との共修、さらに、留学生と日本人学生の国際交流サークルとの交流も行い、アジア地域における歯学国際ネットワークの早期構築に大いに貢献した。

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交流会

 このような交流のきっかけを作って頂いた「さくらサイエンスプログラム」に深く感謝いたします。