2022年度 活動レポート 第185号:芝浦工業大学

2022年度活動レポート(一般公募プログラム)第185号 (Aコース)

芝浦工業大学とディラード大学によるグローバルPBL

芝浦工業大学からの報告

【プログラム概要】

 芝浦工業大学(以下、SIT)がアメリカ合衆国のディラード大学(以下、DU)の学生を招へいし、材料工学分野の研究室ワークショップを実施した。本プログラムでは、招へい者にSITでの研究や研究施設を紹介するとともに、日本文化に触れる機会を提供し、自国の文化的価値観を発信する場にもなった。

【スケジュール】

3月5日 来日
3月6日 オリエンテーション・キャンパスツアー・文化体験・意見交換会
3月7日 見学施設訪問
3月8日 材料工学科研究室ワークショップ
3月9日 材料工学科研究室ワークショップ
3月10日 最終発表会
3月11日 帰国

【オリエンテーション・キャンパスツアー・文化体験】

 オリエンテーションでは、異文化交流を促進する本プログラムの重要性に加え、本プログラムで取り扱う超電導分野における研究の歴史、同分野の研究がもたらす環境への影響などの説明がされた。さらにSIT学生によるキャンパスツアーを実施し、本学の実験室やや図書館、各研究室など、各施設の紹介が行われた。また、文化体験として、浴衣試着のワークショップおよび浅草散策行い、日本文化を体験する良い機会となった。

活動レポート写真1
浴衣ワークショップの様子

【材料工学科研究室ワークショップ】

 超電導に関する講義と実験のデモンストレーションを行った。実施担当教員であるMuralidhar教授は、超電導に関する基礎的な知識から、日常生活で使われている応用的な技術まで幅広い知識を講義で扱った。招へい者は、同分野に対する理解を深め、医療や交通など様々な分野で活用されている技術について学ぶことができた。
 また、SDGsに焦点を当てたワークショップでは、招へい者とSIT学生で混同チームを組み、SDGsの目標7「エネルギーをみんなに、そしてクリーンに」を達成するためのアイデアを共有した。

活動レポート写真2
ワークショップの様子

【見学施設訪問】

 見学施設訪問では、日本科学未来館およびTEPIA先端技術館の見学を行った。日本科学未来館では、最先端の技術を用いて発明を創出する「イノベーション・ラボ」を体験した。映画「AKIRA」のサウンドエンジニアリングに関するショートフィルムのオーディオビジュアル体験に魅了された。日本科学未来館の見学は、DU学生にとって忘れられない体験となり、科学技術への理解を深めることができた。

【最終発表会】

 最終発表会では、各チームが10分間でアイデアや解決策の発表を行った。発表に伴う質疑応答では、参加学生から積極的に意見がだされ、活発なディスカッションが行われた。発表会後に、上位5名のプレゼンターが選出され、Muralidhar教授から表彰がなされた。最終発表会後のクロージングセレモニーでは、招へい者から、今回プログラムを通して得られた文化体験や講義、ワークショップに関する感想が共有されるとともに、感謝の意が示された。また今回、引率者として来日されたDUのRochelle L. Ford学長から、本プログラムについて、招へい者にとって非常に貴重な経験なったとお言葉をいただき、今後もSITと共同で研究や学生交流プログラムを実施することを希望する意向が示された。最後に、招へい者全員に修了証が手渡され、本プログラムの成功を祝う集合写真が撮影された。

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クロージングセレモニーでの集合写真