2022年度 活動レポート 第171号:日本大学

2022年度活動レポート(一般公募プログラム)第171号 (Aコース)

インドネシアの大学生が日本大学工学部のロハス工学を学ぶ

日本大学工学部(福島県郡山市)からの報告

 2023年2月13日~2月19日、日本大学工学部建築学科ではさくらサイエンスプログラムの支援を受け、ディポネゴロ大学土木工学科(インドネシア)の大学生9名、研究者1名と引率教員1名の計11名を受け入れました。

活動レポート写真1
日本大学工学部正面玄関にて

 1999年に日本大学工学部が「ロハスの工学」を教育・研究のテーマとして掲げてから、ちょうど20年の節目の年となります。これを機に、これまでの呼称「ロハスの工学」を「ロハス工学」と改めました。本プログラムでは、工学研究所プロジェクト(「ロハス工学教育教材開発プロジェクト」https://www.ce.nihon-u.ac.jp/lohas_engineering/)について優秀なインドネシアのディポネゴロ大学の招へい大学生へ紹介することを目的としました。

 2月14日午前、日本大学工学部機械工学科のプラムディタジョナス准教授が「人工関節の生体力学応答への影響に関する研究」および「有限要素法による握り心地の定量的評価法の開発的研究」について講義を行いました。

活動レポート写真2
プラムディタジョナス先生(機械工学科)による研究紹介の説明会

 また同日の午後には日本大学工学部工学研究所の環境保全・共生共同研究センターを訪問し、日本大学工学部土木工学科の仙頭紀明教授による「地震防災のメカニズムを解明する研究」の講義を受講しました。さらに、最大積載荷重7トンの最新の振動台で実際の地震による揺れを体験したり、鋼板より組立てた質点系の固有周期の分析のワークショップを通して、模型の固有周期を算出した値を振動台で確認したりしました。

活動レポート写真3
仙頭紀明先生(土木工学科)による地震時の揺れを体験した振動台にて

 2月15日は、三春ダム管理所の見学を実施し、ダムの建設に係る様々な課題や工事概要、ダムの役割、最新技術を導入して安全で美味しい水を供給するための様々な水質対策についての説明を受けました。

活動レポート写真4
三春ダム管理所にてダムの概要の説明を受ける
活動レポート写真5
三春ダム管理所にて

 2月16日午前は、日本大学工学部電気電子工学科の石川博康教授が「ワイヤレス通信システムの研究」を紹介しました。主に計算機上に構築したシミュレーションソフトウェアを用いて、①無人航空機(UAV)を用いた位置検出手法、並びに、GPSなどの衛星測位システムの複合利用に関する研究、②次世代移動通信システム(5G/6G)のセル構成法や高速伝送技術に関する研究、③IoT用小電力無線モジュールや無線LANのエリア構築検討など、様々な無線通信技術に関する研究への理解を深めました。

活動レポート写真6
石川博康先生(電気電子工学科)による研究紹介の講義

 また同日の午後には、日本大学工学部生命応用化学科の加藤隆二教授による「新しい光エネルギー変換の研究」についての講義を受けました。人工光合成材料で起こっている光化学反応の機構に関する研究への理解を深めました。また、光エネルギー変換研究室に配属している4年生と大学院生との交流会も実施しました。

活動レポート写真7
加藤隆二先生(光エネルギー変換研究室)によるワークショップ

 2月17日に、郡山から東京へ移動し、東京大学・工学部社会基盤学科の本田利器先生の研究「レジリエンス強化のための備災マネジメントについて」を受講しました。

活動レポート写真8
東京大学大学院講義室にて

 2月18日に、滞在先ホテルにて、日本大学工学部建築学科のブンタラ教授による「テンセグリティー構造に関する研究および計算折り紙の研究」についての講義を受講しました。

活動レポート写真9
滞在先のホテルの会議室