2022年度活動レポート(一般公募プログラム)第149号 (Aコース)
インドネシア バクリー大学の学生が日本大学工学部におけるロハス工学を学ぶ
日本大学工学部からの報告
日本大学工学部建築学科(福島県郡山市)では、2023年1月23日~1月29日、さくらサイエンスプログラムの支援を受け、インドネシアのバクリー大学土木工学科の大学生9名、研究者1名、引率教員1名の計11名を受け入れました。
1999年に日本大学工学部が「ロハスの工学」を教育・研究のテーマとして掲げてから、ちょうど20年の節目の年となります。これを機に、これまでの呼称「ロハスの工学」を「ロハス工学」と改めました。本プログラムでは、工学研究所プロジェクト(「ロハス工学教育教材開発プロジェクト」https://www.ce.nihon-u.ac.jp/lohas_engineering/ )について優秀なインドネシアのバクリー大学の招へい大学生へ紹介することを目的としました。
<1月24日>
午前中は、日本大学工学部機械工学科のプラムディタジョナス准教授による「人工関節の生体力学応答への影響に関する研究および有限要素法による握り心地の定量的評価法の開発的研究」についての講義を受講しました。
午後には日本大学工学部工学研究所の環境保全・共生共同研究センターを訪問しました。日本大学工学部土木工学科の仙頭紀明教授が地震防災のメカニズムを解明する研究を説明しました。最大積載荷重7トンの最新の振動台で実際の地震による揺れを体験しました。鋼板より組立てた質点系の固有周期の分析のワークショップを通して、模型の固有周期を算出した値を振動台で確認しました。
<1月25日>
日本大学工学部電気電子工学科の石川博康教授がワイヤレス通信システムの研究を紹介しました。主に計算機上に構築したシミュレーションソフトウェアを用いて、①無人航空機(UAV)を用いた位置検出手法、並びに、GPSなどの衛星測位システムの複合利用に関する研究、②次世代移動通信システム(5G/6G)のセル構成法や高速伝送技術に関する研究、③IoT用小電力無線モジュールや無線LANのエリア構築検討など、様々な無線通信技術に関する研究への理解を深めました。
午後には、日本大学工学部生命応用化学科の加藤隆二教授による「新しい光エネルギー変換の研究」についての講義を受け、人工光合成材料で起こっている光化学反応の機構に関する研究への理解を深めました。また、光エネルギー変換研究室に配属している4年生と大学院生との交流会も実施しました。
<1月26日>
三春ダム管理所への見学を実施しました。三春ダム管理所では、ダムの建設に係る様々な課題、工事概要、ダムの役割などの説明を受講しました。また、三春ダムは最新技術を導入し、安全で美味しい水を供給するための様々な水質対策を行っていることについて学びました。午後には、高柴デコ屋敷を訪問し、交流会も実施しました。
<1月27日>
郡山から東京へ移動し、MOTECH社の建築工事現場の見学を実施しました。工事概要や課題対策などについての説明を受けました。
<1月28日>
日本大学工学部建築学科のブンタラ教授による「テンセグリティー構造に関する研究および計算折り紙の研究紹介」を受講しました。
プログラム | 実施場所 | |
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1日目 | 郡山着 オリエンテーション、ウェルカムパティー(意見交換会) |
日本大学工学部 |
2日目 | 日本大学工学部では、ロハス工学を用いて再生可能エネルギーに関する研究の紹介、特別講義(人工関節が生体の力学応答への影響に関する研究)の受講 日本大学工学部工学研究所の環境保全・共生共同研究センターにて地震時の揺れを体験 |
日本大学工学部 |
3日目 | 日本大学工学部にて、ロハス工学に関する研究の紹介と特別講義(5G)およびワークショップ(GPS、衛生ステーション)の受講 日本大学工学部にて、ロハス工学に関する研究の紹介と特別講義(新しい光エネルギー変換)およびワークショップの受講 |
日本大学工学部 |
4日目 | 三春ダムの視察、高柴デコ屋敷・三春の里への見学 | 郡山市内 |
5日目 | MOTECH社の建築工事現場への見学 | 東京都内 |
6日目 | 滞在ホテルにて、ロハス工学に関する研究の紹介と特別講義(テンセグリティー構造)およびワークショップ(テンセグリティーの製作)の受講 滞在ホテルにて、ロハス工学に関する研究の紹介と特別講義(計算折り紙の研究紹介)およびワークショップの受講 |
東京都内 |
7日目 | 帰国 |