2022年度活動レポート(一般公募プログラム)第148号 (Aコース)
Industrie 4.0とSociety 5.0を学ぶための日独シンポジウム・ワークショップ
岡山県立大学情報工学部からの報告
2023年2月13日から19日、JSTさくらサイエンスプログラムの支援によりドイツのハノーバー応用科学芸術大学(Hochschule Hannover (以下HsH) : Hochschule Hannover − University of Applied Sciences and Arts)からRüdiger Kutzner教授、Ph.Dの研究者1名、大学院生6名、学部学生3名の計11名を招へいし、研究シンポジウム、学生ワークショップ、企業見学、文化体験および人材交流を行いました。本プログラムの実施にあたり、本学情報工学部とHsH第1、第2学部との連携による実行委員会を組織し、コロナ禍のためオンラインで行った2021年度プログラムに続く2回目の対面プログラムとして計画・実施しています。なお、引率教員のJens Hofschulte教授が急病のため、Rüdiger Kutzner教授が引率教員として来日しました。Jens Hofschulte教授にはオンラインにて本プログラム実施中随時連携し、プログラムの成功に多大な貢献を頂きました。
<2日目:歓迎会・ワークショップ>
HsHからの招へい者11名は2月12日早朝にドイツのハノーバーを出発し、2月13日岡山に到着しました。翌日午前中は、本学SIPS学生の企画で、箏曲部による琴の演奏と紹介、茶道部のたてたお茶を味わうオープニングセッションを行いました。
午後は、本学の沖学長表敬訪問後、本学学生とHsH学生で構成する5つの混成グループに班分けを行い、各グループで話し合って場所を選択し、グループ内の本学学生のガイドによる散策をとおして日本のことを学び、双方の学生が日本とドイツの違いを理解する学生ワークショップ第1セッションを実施し、活発な交流を行いました。本学学生の英語力は十分とは言えませんでしたが、お互いに相手のことを理解する努力を行った結果、効果的なアイスブレーキングとなりました。この日の交流内容をまとめたビデオプレゼンテーション資料(4日目用)の作成が宿題となりました。
<3日目:シンポジウム>
本プログラム実施前に設置した本学とHsHの教員で構成される実行委員会による共同開催企画として、第2回日独シンポジウムOHJG2023(OPU−HsH Japanese−German Symposium)を開催しました。 https://www-mcs.c.oka-pu.ac.jp/ohjg2023/
シンポジウムは、特別講演1件、および一般講演としてHsHから8名、本学から6名の研究者と学生が登壇して研究発表を行いました。このシンポジウムはハイブリッド形式として実施し、本学関係者およびHsHからの参加を交えて、活発な質疑応答が行われました。
<4日目:ワークショップ>
ワークショップ第1セッションのまとめとして、各グループが宿題として作成したビデオによるプレゼンテーションを行った後、ワークショップ第2セッションを実施しました。ドイツから10名、本学から7名の学生が参加し、将来のスマート社会を見据えた新しい技術のアイデア出しを2日目に班分けされた5班でのグループワークによって行い、英語によるマーケットプレイスプレゼンテーションを行いました。これらのワークショプはハイブリッド形式として実施し、本学関係者およびHsHからの参加を交えて、活発な質疑応答が行われました。
<5日目:企業訪問>
岡山県を代表する3社を企業訪問しました。企業と業務紹介を英語で行った後、和やかな雰囲気で行われた質疑応答を通じて日本企業の雰囲気を感じとっていました。
<6日目:文化体験>
SIPS学生との合同企画で、倉敷美観地区散策、自家製蕎麦の試食、備前焼体験、岡山城見学を行いました。日本の歴史ある名城である岡山城と、そこで体験した備前焼では日本文化を十分に楽しんでいました。
2月19日の帰国便が悪天候のため遅延し、帰国スケジュールが大幅に遅れるというアクシデントもありましたが、航空会社の真摯な対応があり、全体をとおして招へい者全員が感謝と充実のコメントを送ってきました。
最後に、研究、教育と国際交流が結びついた本プログラムを実施するにあたり、多大なご支援を頂くとともに、交流のきっかけを与えて頂いた「さくらサイエンスプログラム」、訪問先企業の皆様、そしてプログラムの実施にご協力をいただいた両大学の教職員の方々に深く感謝いたします。
<参加者からの感想(一部抜粋)>
A great program was prepared with a Symposium of excellent presentations and a workshop that offers the Japanese and German participants a nice opportunity to work together. The complete week was well organized and the people from Okayama Prefectural University were very nice and helpful. Thanks for this unique experience of Japanese hospitality, culture and science.
Thank you very much for the possibility to visit Japan and exchange with Japanese students about scientific research projects as well as the difference between our countries and culture. I really enjoyed the stay in Japan and the people here who were very kind and helpful. I am looking forward to welcoming our Japanese exchange students in Germany and give back the hospitality that we received here.