2022年度活動レポート(一般公募プログラム)第135号 (Cコース)
学生交流によるロボティクスPBL協働実習とカリキュラムの構築
九州工業大学からの報告
さくらサイエンスプログラムにより、タイのキングモンクット工科大学北バンコク校学生10名らが本学PBL科目に参加し、本学学生17名と5チームを構成し、2022年10月14日から令和5年2月10日オンライン交流を行った後、2023年1月15日~24日の招へいの期間に最終競技会に臨みました。
本プログラムでは、GEコースのロボット実習・PBLを履修する学部3年生を対象に、本学のアジア協定校と連携して海外の優秀な学生と交流し、新たな技術的視点と視界を身につけ多様性と将来性を担い、先導できる人材の育成を行うことを目的としています。
最終競技会までに、今年出入国が緩和されたこともあり、7月より準備し、8月に国際PBL参加学生と計画と準備に取組み、2022年9月に日本人学生8名がタイのキングモンクット工科大学北バンコク校を訪問しました。タイ学生の参加者と現地で顔合わせを行い、本学留学生3名とともに、Kyutech Research work in Robotics, Machine Learning and AIワークショップ、タイ安川電機訪問など、さまざまなアクティビティを通してチームの意識を深めるところからはじまりました。
10月は、キングモンクット工科大学北バンコク校(KMUTNB)のロボティクスコースの学生10名、他大学の留学生3名、本学情報工学部 知的システム工学科 3年生17名、TA5名がオンライン授業で参加し、チーム毎に課題に取り組みました。1つのチームは本学の学生3~4名、留学生2~3名、TA1名で編成されました。毎週Zoomなどを利用し、競技会や最終発表会に向けてロボット製作に取り組みました。そして、1月15日~1月24日タイの学生が本学を訪問し、1月20日に各チームで製作したロボットを本学での競技会に参加しました。また、当日タイ王国総領事 Sorut Sukthaworn氏、領事Pornpun Pupiangjai氏、領事Khemrutai Khemmarat氏が来学され、本学タイ留学生らとともに、さくらサイエンスプログラムに参加する学生達の活動を見学されました。
10日間の訪問中、ロボット実習・PBLの最終競技会のためのロボット製作取り組みの他、先端ロボットの研究開発を行う飯塚・若松・戸畑キャンパスの研究室を訪問してロボティクスやAIに関連する教員・研究室学生と交流し、国費優先プログラム、ダブルディグリーによる本学への短期留学や修学の礎を提供しました。
地域企業の安川電機みらい館、そば作り、小倉城、太宰府等にて様々な日本文化を体験し、地域の人と日本人学生とともに触れあい、交流を行いました。大変充実で有意義のあるプログラムとなりました。そしてまた、昨年度コロナ禍で訪問できなかった学生らがキングモンクット工科大学北バンコク校のはからいで一緒に訪問してくれたことで、より深い交流ができたことは学生たちにとってかけがえのない絆ができたものと考えています。