2022年度 活動レポート 第123号:桜美林大学

2022年度活動レポート(一般公募プログラム)第123号 (Aコース)

タイの学生がツーリズムとDX(デジタルトランスフォーメーション)を学ぶ

桜美林大学からの報告

 桜美林大学ビジネスマネジメント学群は、JSTさくらサイエンスプログラムの支援のもと、「ツーリズムとDX」をテーマに、海外協定校(タイ 泰日工業大学)の学生・教員を招いて2023年2月13日から17日までの5日間にわたりプログラムを開催しました。新型コロナウイルスのパンデミックが続くなか、感染拡大防止に細心の注意を払いながら実施しました。

【2月13日】

 プログラム全体のオリエンテーションとして今後のスケジュールや注意事項を確認した後に、各グループで自己紹介やアイスブレイクを行いました。また、グループには桜美林大学の学生も加わり、学生間の交流を深めました。午後はお台場にある日本科学未来館を訪問し、いま世界に起きていることを科学の視点から学ぶことができました。

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日本科学未来館にて

【2月14日】

 来日前の課題として挙がっていた日本の観光地や日本政府観光局(JNTO)のサイトに関する発表を行った後に、羽田イノベーションシティ(HICITY)の視察ツアーに参加。全自動で動くバス、全てロボットによって運営されているレストランなど、次世代の観光施設を体験することができました。
 午後は実際に公共交通機関を使って来日前に調査した観光地へ行き、フィールドワークを行いました。フィールドワークでは、各観光地の魅力や交通手段、広報戦略、収益構造等の視点を意識して各観光地をまわることで、それぞれの観光戦略について見直し、講義で学んだ知識をより深めました。

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羽田イノベーションシティ(HICITY)の全自動運転バスに乗車

【2月15日】

 午前はJTB総研の佐々木主席研究員より観光業界の動向をテーマに講義を受けました。講義の中では過去から現在までで観光がどのように推移し、今後どのような位置づけになっていくのか、それにより我々には何が求められるのか、を考えました。
 午後はエンジニアリング事業やシステム事業、プロダクツ事業を中心に展開する株式会社トリプルワンに訪問。当社では泰日工業大学の卒業生が多く働いており、卒業生の方々よりLSIを搭載した新しいデバイスの開発プロジェクトについての紹介がありました。また、職場見学や卒業生との交流の時間もあり、学生達にとって今後のキャリアに関してアイデアを得るよい機会にもなりました。

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株式会社トリプルワンにて

【2月16日】

 谷先生によるDXを活用したツーリズムの事例についての講義を受けた後、実際にドローンやVR装置を使うことで、最新のテクノロジーを体感。そこからテクノロジーを駆使し、今後どのようにツーリズムを発展することができるかを考えました。

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実際にドローン操縦を体験する学生

 また、最終課題はDXを駆使した新しい観光サービスの企画・提案との発表があり、各グループでどのようなサービスを展開すべきかディスカッションしました。また、ディスカッションではこれまでの講義やフィールドワークで学んだ観光ビジネスをつくる上で重要となるポイントを意識して議論が進められました。

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考案したビジネスアイデアについて谷先生よりアドバイスを受ける様子

【2月17日】

 午後の発表に向けての準備や最終意見交換を実施。参加した日本学生からもフィードバックをもらい、サステナブルなビジネスモデルを追求した新しいサービスを協議しました。午後はグループごとに立案したサービスについて各自作成した資料を用いて発表。DXを駆使した斬新かつ洗練されたアイデアには目を惹かれるものがあり、先生方からはそのまま企業に提案できるくらいの出来、との賛辞の言葉をいただくなど、研修の集大成に相応しい発表となりました。

 5日間という短い期間でしたが、参加者はツーリズムとDXというテーマについて理解を深めただけでなく、日本人学生との交流も深めることができました。

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最終プレゼンテーション後に修了式を実施

【参加者からの感想(一部抜粋)】

  • This experience definitely changed my perceptive about Japan. Even though Japan is a small country, there're so much more for us to learn from. This program does show that Japan is developing fast economically and technologically. For me, I would apply for Japanese language learning courses in Japan in the near future, hence I could open doors of knowledge in Japanese world. With all the fun and hands−on activities, I appreciate so much efforts that have been put into this program. I am deeply thankful to our most handsome and kind Fujitani−san, Prof.Tani, other professors, J.F. Oberlin staffs and students for making this program happen in the neatest and most flawless way.
  • Thank you for this incredible opportunity to immerse myself in Japanese culture, from meaningful friendships, and establish valuable professional connections that will benefit my future career prospects.
  • I think this exchange program is the good opportunity for all students that interested in Japan or are interested to working with Japanese people, so I wish you would make this exchange program again and an all of your Japanese stuff were so kind I very appreciated every moment that I join this exchange program. Thank you very much.
  • Before I came to this program, I was a bit nervous about going to Japan. I didn't feel too confident about speaking Japanese either. But once I started talking to the Japanese staff and students, I realized that they're all really nice and friendly. I had a great time and would love to come back if I get the chance. Thanks to everyone who made this program happen!