2022年度活動レポート(一般公募プログラム)第110号 (Bコース)
Summer Research Program Plus 2022
筑波大学からの報告
本プログラムでは、筑波大学が長年にわたり交流を続けてきた、東南アジア、南米の協定校および協定校以外の研究機関より選抜された10名の優秀な学生を筑波大学へ招へいしました。飛躍的な発展を続けるゲノミクス、プロテオミクス、メタボロミクスなどの最先端のオミクス解析技術の活用をテーマに、筑波大学と派遣元機関との間で、「若手人材の発掘と育成」、「共同研究の促進」を活性化させ、我が国と世界の科学研究に貢献しうる国際的な人材の育成と、持続可能な共同研究体制の構築を目指す一歩と位置付けました。
今年6月に実施した Summer Research Program(オンライン)には全世界から259名が登録 し、本学の15の研究室が提供するオンデマンド教育講演や教員とのオンラインディスカッションに参加しました。オンライン交流は、招へい希望者と研究室のマッチングにも活用しました。参加者からは、複数のラボの研究内容や、本学の学位プログラムについての情報を得ることができたと好評でした。選抜の結果、ベトナム、インドネシア、ブラジル、エジプトの大学および研究機関から10名を招へいし Summer Research Program Plus を開催しました。
本プログラムのテーマは、オミクス解析技術をキーワードとしていますが、世界の共通課題である、感染症・動脈硬化疾患・悪性疾患を対象としており、各受入研究室の教員と招へい学生は、プログラム実施(10月)の4ヶ月前から連絡を取り合い、研究のための準備・予習を行いました。19 日間のプログラムの中で、招へい学生は、実験手技や得られた結果の解析方法を習得 し、解析結果を論理的に考察する力を養いました。参加者各自が配属先で独自の研究テーマをもち、研究計画から成果発表までを一貫して行うことで、自身のキャリア形成に直結する「研究計画書」の雛形を得ることが出来たと確信しています。
また、本学の学生が主体となり、つくば山登山や JAXA 見学などを通した交流が行われ、本学の学生の国際意識を高めることができました。Summer Research Program をきっかけに本学の博士課程に入学する学生が増えており、よりよいプログラムにすべく、関係者一同で取り組んでいきます。