2022年度活動レポート(一般公募プログラム)第109号 (Bコース)
次世代DNAシーケンサーを用いた細菌ゲノム解析日印共同研究
岡山大学からの報告
2022年12月7日から12月27日までの21日間、さくらサイエンスプログラムよりご支援をいただきまして、インド国西ベンガル州コルカタ市にあるNational Institute of Cholera and Enteric Disease (NICED) から研究員3名が来日し、国立感染症研究所、岡山大学、広島大学にて次世代シークエンサー解析の講習に参加いたしました。
【国立感染症研究所】
12月8日から13日の6日間、国立感染症研究所細菌第一部にて、次世代シークエンサー(iSeq)についての技術講習会を行いました。また、実験室内および研究所内施設を見学いたしました。
【岡山大学】
12月14日から20日の7日間、久留米大学の小椋義俊教授、奥野未来先生、星子裕貴先生が岡山大学へ来学され、次世代シークエンサーによって得られたデータの解析方法について講習を行ないました。また、講習会の合間には岡山大学津島キャンパス構内を見学いたしました。
【広島大学】
12月21日から24日の4日間、広島大学大学院医系科学研究科(薬)において、黒田照夫教授、森田大地先生より、次世代シークエンサーによって得られたデータの解析方法について講習を行ないました。さらに、12月26日には広島大学IDEC国際連携機構において、丸山史人教授による研究内容および施設紹介のセミナーに参加いたしました。
プログラム実施期間中の具体的な内容は以下の通りとなります。
招へい者修了報告書では、“Were you satisfied with participation in the exchange program?” の問いについては全員が “Very Satisfied” と、 “Do you wish to come to Japan again?” の問いについては全員が “Definitely Wish” と回答しており、大変有意義な時間を過ごしたようです。
【事後交流会】
当初、3機関(国立感染症研究所、岡山大学、広島大学)の合同でオンラインでの開催を予定していましたが、インド国西ベンガル州コルカタ市、National Institute of Cholera and Enteric Diseases (NICED)内に設置されている岡山大学インド拠点事務室での対面式に変更して、2023年1月10日および11日に事後交流会が実施されました。
交流会の内容としては、日本で行なわれた研修内容(次世代シークエンス解析の実験プロトコール、得られたデータの解析方法など)の復習および研修時にダウンロードした解析に必要なソフトウエア等の不具合の有無や動作確認を行ないました。
今後、質問などがある場合は都度ミーティングを行うとし、研修にご協力いただいた先生方からご連絡先をいただいているため、必要と判断した際には個別に連絡をすることを確認しました。