2022年度 活動レポート 第108号:静岡大学

2022年度活動レポート(一般公募プログラム)第108号 (オンライン)

国際共同研究創出に向けた国際的頭脳循環交流

静岡大学グリーン科学技術研究所からの報告

 静岡大学グリーン科学技術研究所では、2022年10月13日から2023年1月20日にかけて、科学技術振興機構(JST)の支援を受けて、マレーシア工科大学(Universiti Teknologi Malaysia, UTM)と共にさくらオンラインプログラムを開催しました。今回のプログラムは交流テーマとして“国際共同研究創出に向けた国際的頭脳循環交流”を掲げ、静岡大学とUTMとの新しい国際共同研究の探索を目的としました。

 新型コロナウイルス流行以前に活発に交流していた両大学ですが、それ以降は人的な交流ができず、交流が停滞していました。本プログラムを通して、これから新型コロナウイルス流行以前よりも活発な交流を目指しています。この期間中の5日間で、

  • 1日目:両大学の紹介、今までの交流の歴史、両大学にあるJoint laboratoryでの研究紹介、
  • 2日目:両大学での研究員と学生による研究紹介、
  • 3日目:3グループに分かれての共同研究創出のディスカッション1、
  • 4日目:3グループに分かれての共同研究創出のディスカッション2、
  • 5日目:各グループの共同研究案発表
というスケジュールで、本プログラムを実施しました。

活動レポート写真1
静岡大学とマレーシア工科大学間のさくらオンラインプログラムについての説明

 1日目は10月13日に大学の紹介、今までの交流の歴史、両大学にあるJoint laboratoryでの研究紹介を行いました。両大学は2015年以降大学訪問や国際シンポジウムの共催、国際共同研究の推進により活発な交流が行われてきました。その歴史の紹介を両大学の教員が行いました。また両大学にそれぞれJoint laboratoryを設置しており、国際共同研究推進を進めてきました。そのJoint laboratoryでの研究紹介を動画で紹介していき、これまでの両大学の国際交流を再確認しました。

活動レポート写真2
静岡大学にあるマレーシア工科大学Joint laboratory説明動画

 2日目はこのプログラムに参加する両大学の研究員と学生(静岡大学7名、UTM 6名)の研究紹介を行い、実際どのような研究を行い、今後の共同研究でどのようなことができるかを確認しあいました。

 3日目、4日目は、両大学の教員1名ずつと両大学の研究員および学生2–3名ずつを1グループとして全3グループに分け、それぞれで新しい国際共同研究創出のためのディスカッションを行いました。静岡大学グリーン科学技術研究所はグリーン科学、UTMは工学の分野での研究に特徴があり、これらを融合して新しい国際共同研究創出の可能性を探りました。

 5日目の最終日に、ディスカッションで得られた新しい国際共同研究のシーズについて発表し、具体的な実現についての可能性を話し合いました。このさくらオンラインプログラムで創出した国際共同研究のシーズをベースに、これまでの共同研究に加えて新たな国際共同研究を行いながら、両大学の人的交流や友好強化を図っていく予定です。

活動レポート写真3
5回目セミナー後の参加者写真