2022年度 活動レポート 第105号:東京都市大学

2022年度活動レポート(一般公募プログラム)第105号 (Aコース)

マヒドン大学ICT学部とのさくらサイエンスプログラム
—PBLを通じた両大学の学生の共同作業による課題解決—

東京都市大学からの報告

 2022年12月17日~23日においてタイのマヒドン大学ICT学部と科学技術体験コースでさくらサイエンスプログラムを実施し、10名の大学生、1名の引率教員を招へいした。

 マヒドン大学とは、2020年3月に大学間協定を締結し、主に、マヒドン大学ICT学部とその専門を共有する本学の情報工学部が交流を図っている。マヒドン大学からの短期インターンシップ学生を受入れるなどの学生交流や教員間の共同研究構築も進めている。2020年度にはさくらサイエンスプログラムに採択されたがCOVID−19の影響で開催を延期し、2021年度に初めてオンラインにより実施 することができた。その際はオンライン開催の強みを活かして両校の教職員を合わせて参加者が160名に達した。今回は、待望の初めての対面での実施となった。

 本プログラムの目的は、専門でかつ興味のある研究課題を本学の学生と協働で解決することで、自らの専門の興味を深め(または広め)、専門の課題解決能力の礎を築き、かつ、異文化への理解を深めることにあった。招へい学生は個々の専門、興味に則して本学の研究室に配属されPBLに取り組んだ。

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日本科学未来館見学

 送り出し側のマヒドン大学ICT学部は、コンピュータサイエンス・ソフトウェア工学・マルチメディアシステム・コンピュータネットワーク・データベース等に対する教育・研究を展開している。一方、受入れは情報工学部情報科学科で「コンピュータシステム研究室」(コンピュータサイエンス)、「計算機ソフトウェア研究室」(ソフトウェア工学)、「知識情報処理研究室」(マルチメディアシステム)、「画像工学研究室」(マルチメディアシステム)、「視覚メディア研究室」(マルチメディアシステム)、「応用数理研究室」(コンピュータネットワーク)、「自動制御研究室」の7研究室から構成されている。括弧書きで示したようにマヒドン大学ICT学部の教育・研究分野との共通性が高く、招へい学生の希望(専門)に沿った研究室配属が可能になった

 10名の招へい学生は計算機ソフトウェア研究室に3名、コンピュータシステム研究室に2名、視覚メディア研究室に2名、自動制御研究室に1名、知識情報処理研究室1名、そして、応用数理研究室1名に配属され、本学の大学院、学部生と協働作業により課題解決に取り組んだ。課題のテーマは、組み込みシステム、乱数生成、最適化アルゴリズム、映像処理技術、制御システム、符号理論など多岐に渡り、招へい学生の興味と本学の研究室の特徴を活かしたものとなった。両大学の学生は、必ずしも予備知識が一致しない、あるいは文化的な違いから協働での課題解決のプロセスは必ずしも円滑には進まなかったようだが、お互いに積極的に英語でコミュニケーションを取り、課題解決に向けた試行錯誤が繰り返されたようである。

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研究室での共同作業

 今回のプログラムでは招へい学生は土曜日(12月17日)に来日したため、翌日(18日)の日曜日の午前中にオンラインでオリエンテーションを行い、午後には親睦の意味も込め、日本科学未来館への見学、その後、渋谷、秋葉原等を訪ねた。帰国の前日(22日)にはPBLの成果を招へい学生全員に発表してもらった。成果発表会では、一人あたり12分のプレゼンテーションを通じ、知識・技術の共有が行われ、質疑応答では学生同士の議論も活発に成された。成果発表会後は、修了式が執り行われ、最後は、このさくらサイエンスプログラムに携わった教職員の参加による懇親会が行われた。懇親会においては両大学の学生が垣根なく交流する姿を目の当たりにすることができ、本学の学生にとっても良い国際交流の機会となったことを実感した。両校の学生が今後も交流を続けていってもらうことを願っている。

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懇親会にて
日 付 活 動 内 容
12月17日 来日
12月18日 (午前)オリエンテーション(オンライン)
(午後)日本科学未来館見学、渋谷・秋葉原等へのツアー
12月19日 (午前)キャンパスツアー、各研究室の学生との顔合わせ
12月19日(午後)
 ~22日(午前)
配属先の研究室で本学学生と共同でPBLに取り組む
12月22日 (午後)成果発表会、修了式、懇親会
12月23日 帰国