2022年度活動レポート(一般公募プログラム)第089号 (Aコース)
Sharing the urban development experience and ideas
among Vietnam, Malaysia and Japan
— Future Oriented Metropolitan Area Design and Management —
東京都市大学都市生活学部からの報告
東京都市大学都市生活学部は、2023年度にホーチミン市建築大学、ホーチミン市工科大学と「さくらサイエンスプログラム」による交流プログラムを実施しました。そして日程を調整し、おなじく「さくらサイエンスプログラム」マレーシア工科大学との交流プログラムを実施したことから、ベトナム、マレーシアそれぞれとのプログラムの特色に合わせた日程は別行動とし、それ以外は「Sharing the urban development experience and ideas among Vietnam, Malaysia and Japan—Future Oriented Metropolitan Area Design and Management—」と題して、3カ国(日本、ベトナム、マレーシア)の共同プログラムとして実施しました。
使用言語は英語、参加者はベトナムからの学生12名、引率教員3名、マレーシアより学生10名、引率教員1名、日本より学生15名に加えて教員は中心的担当3名に加えて多数が参加しました。
以下、プログラム実施結果を報告します。
1.日程
- 事前プログラム(オンライン):2022年11月27日
- 本体プログラム(対面):2022年12月3日及び12月9日
- 事後最終報告プログラム(オンライン):2022年12月17日
- 学生グループワーク:この間にグループ毎に実施
2.内容
(1)ワークショップ成果品
本プログラムでは、3カ国の学生混成グループを編成し(6グループ:各5〜6名)、“Future Oriented Metropolitan Area Design and Management”をテーマとしてグループ毎の最終成果品を作成し、発表、提出することとした。
(2)事前プログラム(オンライン)
来日1週間前のオンラインによる事前プログラムにおいて、本プログラムの内容説明等とともに、Zoomのブレイクアウトルーム機能を活用してグループ毎に、顔合わせと共同作業、成果品作成、日本における活動方針について打合せをおこなった。この事前プログラムの実施により、学生が対面した際には初対面ではなく、かつ日本での活動イメージや案内の方針についてそれぞれの学生が持った状態で、対面プログラムを開始することができた。
(3)本体プログラム(対面)
ベトナム及びマレーシアからの学生らが来日中に、講義、フィールド訪問・調査、グループワーク及びその結果発表を実施した。その具体的内容は次のとおり。
(講義)
■日本側より:
- Background and history of urban development in Tokyo
- Shibuya: Integrated urban development and perspectives to the future
- Environmentally harmonious urban development (Futago Tamagawa Rise and surrounding area)(二子玉川における現地レクチャー)
- Towards sustainable “Den−en Toshi: Garden CIty” by TOD: Transit oriented development(多摩田園都市における現地レクチャー)
- Landscape Conservation and Preservation & City Planning in Historical Town Kamakura(鎌倉市における現地レクチャー)
■ベトナム側より:
- Characteristics and challenges of urban development in Vietnam and Ho Chi Minh City metropolitan area
■マレーシア側より
- Characteristics and challenges of urban development in Malaysia and Johor Bahru
(フィールド訪問・調査)
- 渋谷(渋谷地区、渋谷Sky)
- 世田谷区二子玉川地区
- 多摩田園都市(たまプラーザ、青葉台、すずかけ台、南町田クランベリーパーク)
- 神奈川県鎌倉市 歴史景観保存エリア
3.グループワーク
二子玉川地区をケースに、“Future Oriented Metropolitan Area Design and Management”をテーマとして、各グループが、プログラム期間を通じて成果品を作成し、対面プログラム最終日にその中間発表プレゼンテーション及び講師陣によるコメントをおこなった。
(4)事後プログラム
12月9日に帰国した後は、各グループはオンラインにて成果品のブラッシュアップを続け、12月17日に最終成果品のプレゼンテーションを実施した。
帰国前の成果品は時間がない中で作成したコンセプトレベルのものであったが、最終成果品は具体的な提案として図面に落とし込んだ具体的なものが提出、発表された。その差分は極めて大きく、最終成果品はどのグループも高い質のものを作成、発表した。このことは学生のハードワークのみならず、共有する知識、経験と信頼関係を醸成したグループはオンラインにおいても共同作業し、質の高い成果品を作成できることを示したと言える。
12月17日の各グループよるプレゼンテーションに対しては、教員及び参加者全員による投票により、次のAwardを授与した。
Selected by Instructors
- Award 1 : The Best Presentation
- Award 2 : The Most Creative Presentation
- Award 3 : The Best Visual Presentation
Selected by All Participants
- Award 4 : The Best Presentation Voted by All Participants
更に、2023年1月8日を締め切りとして、各グループの成果品をパワーポイントプレゼンテーションではなくA1サイズのパネルに取りまとめた。
4.評価
参加者を対象に、本プログラムの評価アンケート(回答数37名)を実施したところ、次のとおり高評価を得られた。以下はその抜粋である。
「全体評価(Overall Evaluation)」(5段階評価)
- 5(最高評価):78.4%(29名)
- 4:21.6%(8名)
- 3:0%
- 2:0%
- 1:0%
「参加各国の都市開発への関心が高まったか?(Have you become more interested in urban development in the counterpart country ?)」
- 5(最高評価):62.2%(23名)
- 4:35.1%(13名)
- 3:2.7%(1名)
- 2:0%
- 1:0%
5.成果品
本オンラインプログラムの内容は次のリンクよりご覧いただけます。
12月17日最終プレゼンテーション
https://drive.google.com/drive/folders/1KSevDr6eDm6PXOTS-tHN05SM6kmRIm4w?usp=sharing
2023年1月提出 A1サイズポスター
https://drive.google.com/drive/folders/1-6T7iNn9WyyDrkHzvcE9TddDYuQlViM-?usp=sharing
(5)謝辞
関係各位のご支援に感謝申し上げます。