2022年度 活動レポート 第68号:大阪大学

2022年度活動レポート(一般公募プログラム)第068号 (Aコース)

さくらサイエンスプログラムによる大阪大学工学研究科体験と日本文化体験

大阪大学工学研究科物理学系専攻
教授 森川 良忠さんからの報告

 工学研究科物理学系専攻物理学系英語コースApplied and Engineering Physics(AEP)としてさくらサイエンスプログラムに採択いただき、インドネシア・バンドン工科大学から3名の学生を受入れて、下記のとおり科学技術体験コースプログラムを実施しました。

 AEP博士前期・後期課程を受講する現役留学生による2日間にわたる研究発表会参加、物理学系専攻所属研究室の理解を深める研究室見学ツアー、本学留学生との交流を深め本学の魅力をアプローチする為のキャリアパスミーティング、京都での日本文化体験を組み入れたスケージュールを組み、全てにおいて滞りなく終了するに至りました。

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キャリアパストーク

 AEP博士前期・後期課程研究発表会では、1月23日、24日の2日間、朝9:20~17:00の間、本学工学研究科現役留学生37名による各研究発表、質疑応答が行われ、招へい学生は学部生ながらも聴講し、本学大学院留学生の研究レベルを聴講体験しました。質疑応答は平時よりも活気があり、在学生にも好影響であったと見受けられ、また、この時間を通じ、現役留学生や教員らとの交流があった様子でした。

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AEP博士前期・後期課程研究発表会

 研究発表会の翌日は、本学工学研究科物理学系専攻の協力教員にさくらサイエンスプログラムへの理解をいただき、教員主導のもと、各30分~50分の研究室見学を行いました。量子計測領域、機能材料領域、ナノ製造科学領域、原子制御プロセス領域、計算物理領域、ナノ・バイオフォトニクス領域、表面ナノ物性領域、分子フォトニクス領域の研究室にご協力いただき、パンフレット等の媒体では踏み込めない各研究室の特化した研究説明や、実験装置、大型計算機見学を取り入れました。本学の誇る最先端の研究・教育施設に、招へい学生は興味を持って参加していた様子で、母国では使用したことのない最新の実験装置等が興味深かったとの意見が多数あり、有意義であったと感じています。

 1月26日には、日本文化を体験するために京都への日帰りツアーを実施しました。招へい学生は先ず伏見稲荷大社を訪れ、散策や屋台食を楽しみ、嵐山を散策しました。世界遺産である天龍寺に興味のある参加学生もおり、大変喜んでいる様子でした。京都ハンディクラフトセンターにも訪れ、日本伝統工芸品のショッピングを楽しみ、この日本文化体験を通して招へい者は日本の先進的な科学技術の根幹にあるものづくりの精神を学ぶとともに、文化的な側面から見た日本の魅力を知る一日となりました。

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伏見稲荷大社にて

 帰国後も参加大学とは研究を通じ交流発展していく意向であり、催行に携わっていただきました皆様、ならびに採択いただきました科学技術振興機構様には深く御礼申し上げます。