2022年度活動レポート(一般公募プログラム)第021号 (Aコース)
タイ王国KOSEN−KMITL 2・3年生対象の仙台高専教育体験プログラム
仙台高等専門学校からの報告
JSTさくらサイエンスプログラムの支援の下、仙台高等専門学校広瀬キャンパスでは、2022年10月16日から10月22日の7日間の日程で、タイ王国KOSEN−KMITLの学生10名と教員1名を招へいし、研修を行いました。期間中は仙台高専にて講義、学生同士の交流に参加し、また、実務視察として宮城県の地元企業を訪問しました。
開講式の後、一般学生の授業を見学し、担当教員から高専ロボコンに出場したロボットおよび機械部品製作のための工作室について説明を受けました。
講義ではPBLにより電気回路について学び、自分で設計した回路を作成しました。また、光応用技術に関する実験も行いました。講義および実験では、現在仙台高専で学んでいるタイ人留学生がティーチングアシスタントとして通訳等を行い、サポートしました。
10月19日、宮城県北部の企業3社(共伸プラスチック株式会社、明治合成株式会社、キョーユー株式会社)および大崎市役所を訪問しました。大崎地域には、ホンダやアルプスアルパインなど世界をリードする企業の工場があり、地元企業はその部品を製造・供給しています。学生からは、東日本大震災による工場への影響や、廃材の再利用方法について質問がありました。大崎市役所では吉田副市長から、米どころの大崎市では兼業農家が多くライフワークバランスが整っているとのお話しがありました。工場見学ではエンジニアになるための知識や情熱、日本の仕事のスタイルやワークフローを知ることができました。
10月20日、仙台高専科学部との交流会が行われました。自己紹介の後、科学部でロボコン2022に向けて制作した2台のロボットの紹介がありました。技術的な意見交換だけでなく、国際的な親睦と友情を深めることができました。
以下は、参加学生からのコメントです。
「このプログラムでは、学問的な知識だけでなく、日本の文化も含めて多くのことを学ぶことができ、本当に感動しています。この旅行は本当に楽しくて、私にとって最高の経験の一つです。このプログラムを実現させてくれて、本当にありがとうございました。全部の活動がとても楽しかったです。日本が大好きです。ありがとうございました。」
「私はこのプログラムにとても満足していますし、日本や日本語に興味のある学生にとってはとても良いプログラムだと思います。私の後輩も参加できるように、このプログラムが将来も続くことを願っています。」