2022年度 活動レポート 第6号:広島大学

2022年度活動レポート(一般公募プログラム)第006号 (Aコース)

持続可能な開発目標(SDGs)達成のための国際サマースクール in Hiroshima

広島大学からの報告

 広島大学生物生産学部では、今年度も国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)の2022年度国際青少年サイエンス交流事業(さくらサイエンスプログラム)に採択され、JSTご支援のもと、海外協定校等の学生・教員を招いて国際サマースクールを令和4年9月12日から16日までの5日間にわたり開催しました。新型コロナウイルスのパンデミックが続くなか、感染拡大防止に細心の注意を払いながらのオンサイトでの開催となりました。

 14回目となる今年度は、前回同様各大学から学生と共に教員を招へいすることで、実質的な共同研究始動の機会としました。また、サマースクールのテーマを「持続可能な開発目標(SDGs)達成のための国際サマースクール in Hiroshima」とし、各国でSDGsを達成するための取り組み、課題などを発表するシンポジウムを9月15日に開催しました。

 初日の9月12日には2カ国3大学から12名の教員・学生が一堂に集い、ウェルカムセレモニー、オリエンテーション等を実施。日本固有の芸能「能」による謡・舞また、浴衣の着付け等、日本文化体験が初日のメインを飾りました。

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日本文化体験

 翌13日と14日には、参加者の専門分野に応じた「サイエンスプログラムワーク」に参加し、受入教員、本学学生とともに実際に手を動かして先端科学技術を体験しました。

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プログラムワークの様子

 15日午前は、株式会社サタケへ企業見学に出かけました。そこでは農学科学分野の社会実装を学び、外国人人材を積極的に採用して世界展開につなげている実態を知ることができ、留学へのモチベーションをさらに高められたのではないでしょうか。

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株式会社サタケ見学

 午後には、13時から国際シンポジウムが開催されました。17のSDGsのそれぞれに自らの研究がどのように貢献するか、課題は何かなど、サマースクール参加教員4名および本学教員1名の発表・質疑応答を通して議論を深めました。また休憩時には、国際学会発表支援を受けた大学院生10名のポスター発表も行われ、教職員・学生が参加しました。

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国際シンポジウムの様子

 シンポジウム終了後には、フェアウェルセレモニーが開催され、参加者へ副学部長から修了証が授与されました。

 16日最終日は、広島の歴史を学ぶツアーが実施されました。広島市の平和記念資料館、原爆ドーム、宮島訪問を通して、広島が辿った唯一無二の歴史を俯瞰し、平和希求のシンボリックな都市に成長した過程を学ぶことにより、広島で学ぶ意義を深められたのではないでしょうか。

<各国からの参加者の感想(一部抜粋)>

  • Through this program、 the lecturers could discuss directly for making research collaborations. This is very useful for developing international cooperation. In addition、 studentparticipation has a wonderful opportunity for communicating directly with prospective supervisors that opens opportunities to continue their studies. I am thankful toward the committee for them arrange this program in Hiroshima University and the Japan Science and Technology Agency for supporting this Sakura Science Program.
  • I am grateful for the opportunity to experience Japanese college life and to learn the advancement in agricultural research. Hopefully、 I can go back here as the full-time student to pursue my next degree in doctoral.