2022年度 活動レポート 第4号:千葉大学

2022年度活動レポート(一般公募プログラム)第004号 (オンライン)

千葉大学オンラインプログラム「サマーインスティテュート2022」

千葉大学教育学部 副学部長 
野村 純さんからの報告

 2022年7月17日~8月7日、千葉大学オンラインプログラム「サマーインスティテュート2022」を実施した。

【サマーインスティテュートの歴史】

 「ツイン型学生派遣プログラム(ツインクル)」、次世代才能スキップアッププログラム(大学教育再生加速プログラム)がサマーインスティテュートの原型である。SDGsワークショップは理系と文系の生徒がともにグローバル交流の機会が欲しいというユネスコ高校群(現千葉県高等学校教育研究会ESD部会)からの要請を受け、開発したものである。今回さくらサイエンスの支援を受け充実したプログラムが実施できた。

【サマーインスティテュート2022】

活動レポート写真1

<7月17日>

開校式

 BEVERLEY准教授の司会により、オープニングとして小宮山学部長、音次世代才能支援室長から挨拶があった。ASEAN連携大学および千葉大学の教員、学生、高校生を含め226名が参加した。

SDGsワークショップ(オープニング、ガイダンス)

 野村アジア・アセアン教育研究センター長からのあいさつとPeter助教よりテーマの説明、実施方法のガイダンス が行われた。

SDGsワークショップのテーマ

 今回のSDGsワークショップではアジア各国で地震、火山噴火など多くの災害が頻発しており、防災が身近な話題としてとらえられるSDGs11を設定した。

アイスブレイク

 教育ユニットに分かれ、アイスブレイクはMiro(通称マインドマップツール )を用いて行った。

<7月23日>

企業訪問

活動レポート写真2
活動レポート写真3

 「株式会社モノベエンジニアリング」(千葉市花見川区、https://www.monobe.co.jp/)は繰り返し使用可能な「ばね式フィルター」水の浄化システムにより「黄綬褒章」をはじめ多くの賞を受賞している。また非常に活発に研究開発、社会実装に貢献している会社である。英語紹介ビデオを上映後、物部会長らによる質疑応答が行われ、「既にASEANで使用実績がある国」などの質問があった。

研究室訪問

活動レポート写真4

 ASEAN連携大学と関連する研究室を中心に研究紹介と質疑応答を行った。

<7月24日>

SDGsワークショップ(2)地域の課題に関する意見交換

 高校生が現地の防災課題に関する絵をもとに説明を行い、ファシリテータの支援のもと活発な情報交換を行った。この話し合いをもとにチームでの話し合いの方向性を決めた。

活動レポート写真5
アートコミュニケーションを用いたSDGs課題提案
活動レポート写真6
Miroを用いた討議

<7月25日~29日>

ホームワーク

 ワークシートをもとにチームごとに定めた話題に関する、各地域の現状、取り組みを調査した。

<7月30日>

SDGsワークショップ(3)課題解決に向けた取り組み(ポスター制作)

 ホームワークでの調査内容に基づき解決方法をまとめたポスターを作成した。

<7月31日>

国際研究発表会

 高校生が取り組むSDGs関連の科学的探究活動の発表を行った。発表内容は、資源の有効活用、再生可能エネルギー、水の確保と汚染水の浄化など多様な話題について、化学、物理学、生物学、農学、健康科学、社会科学の観点から研究した成果が報告された。発表者、視聴者を含め246名が参加した。

活動レポート写真7
研究発表の様子

<8月7日>

SDGsワークショップ(4)ポスタープレゼンテーション

 チームごとにまとめたSDGs11の課題と解決策についての発表が行われた。洪水被害に関して水路の整備などの指摘とともに、浸水時に浮き上がる家の提案など、最新の研究に基づく報告が行われた。

活動レポート写真8
SDGsワークショップのポスター発表.

閉校式

 野村アジア・アセアン教育研究センター長より閉会の挨拶があり、3週間の日程を修了した。