2021年度 活動レポート 第141号:インディア・インターナショナルスクール・イン・ジャパン

2021年度活動レポート(一般公募プログラム)第141号 (オンライン)

インドの私立学校とのオンライン研究交流-ロボット・ワークショップ

India International School in Japan (IISJ) からの報告

 インディア・インターナショナルスクール・イン・ジャパン(IISJ)は、2022年2月1日、7日、14日、15日、16日の5日間、さくらサイエンスプログラムの支援のもと、IISJの東京および横浜キャンパスと、インドにある私立学校のAlcohn International School(ニューデリー)の生徒10人と教員2人とをオンライン(ZOOM)で結び、STEM ROBOTICS をテーマにして交流を実施しました。本プログラムに参加したのは、本校で学ぶ日本人生徒と、インドAlcohn校のインド人生徒であり、実施された「ロボット・ワークショップ」では、言語は全て「英語」が使われました。

 さくらサイエンスプログラムへの応募にあたり、インド側には「日本への関心を深めてもらい、日本留学を意識してもらうこと」、また日本側には「グローバル・リーダーを目指す意識を強く持ってもらうこと」を目的としました。また、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大の影響により、対面でのグローバルな交流が難しくなったので、積極的にオンライン交流を実施することを決定しました。

 主眼に置いたのは、初等中等教育の中で、小学1年生からコンピューター理論とプログラミングを必修として学んでいるインドの学校の生徒と共にロボットに関するワークショップを行うことを通して、双方の学習意欲をより向上させることです。さらに、日印の生徒のみならず、教員同士も相互理解を深めることを目指しました。

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本校のニルマル・ジェイン校長による開会の挨拶

 今回実施したオンライン・プログラムの概要は以下の通りです。

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 定刻の15分前には、東京、横浜とニューデリーの3都市間をZOOMで連結するための事前確認作業を実施し、問題ないかを確認しました。

 今回のロボット・ワークショップでは、協力企業(SCCIP JAPAN)からレゴ社ロボット組立てキットを日印の両校に貸与してもらい、同社が持つ専用のカリキュラム教材をベースにしてプログラミングとロボットの設計・組立てを実施しました。また、STEM ROBOTICSの専門家である勝村航太氏(株式会社コトイズム代表)の協力を得て、参加生徒に対しては、個々の生徒の独自の発想に基づいて作動するロボットを作ることが課題として与えられました。

 プログラム終了後には、参加したインド人生徒の感想として、「今回のプログラムを通じて日本への関心が高まった。日本への留学を希望したい。」との声が寄せられました。

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本校(東京キャンパス)生徒によるロボット製作の様子(2人一組で実施)

■今後の展望

 両校の交流を継続・拡大し、日本のロボット技術レベルの高さを知ってもらい、日本留学や日本企業への就職により強い関心を持ってもらうことを目指します。また、次回は、インド人生徒に実際に日本に来てもらい、対面交流の実施を通じた本格的な交流に発展させたいと考えています。

 最後に、今回のプログラムにはJSTからもご参加いただき、挨拶と激励の言葉を頂いたことに感謝を申し上げます。

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2月15日のオンライン報告会の模様(スクリーンショット)