2021年度活動レポート(一般公募プログラム)第137号 (代替オンライン)
ベトナム・ハイフォン医科薬科大学とのオンライン交流
岡山大学歯学部
教授 窪木 拓男さんからの報告
ベトナム・ハイフォン医科薬科大学歯学部とは、2012年に部局間協力協定を、2015年に大学間協力協定を締結しており、10年以上にわたり教員、研究者、学生が相互に訪問するなど、学部・大学院レベルの双方向の交流を継続してきましたが、コロナ禍となりこれまでのような交流が困難な状況が続いておりました。さくらサイエンスプログラムのご支援による招へいプログラムは2015年度から毎年実施しており、ハイフォン医科薬科大学からも大変高い評価をいただいています。もともとは2021年1月に実施する予定だった本プログラムですが、年度をまたいで今年こそハイフォンの先生方をお招きできることを願っていたものの残念ながら叶わず、2022年3月6日に代替オンライン交流会という形で実施しました。
オンライン形式となったため、招へいする予定であった研究者だけでなく、ハイフォン医科薬科大学のNguyen Van Khai学長、Vu Quang Hung歯学部長をはじめ多くの教員、研究者、合計19名にご参加いただくことができました。岡山大学からは、大学院医歯薬学総合研究科教員、ハイフォン医科薬科大学歯学部出身で現在博士課程大学院に在籍している留学生、コロナ禍前に短期留学制度(ODAPUS)を利用してハイフォン医科薬科大学に留学経験がある歯学部学生の合計11名が参加しました。
交流会では、冒頭に両大学の参加者が紹介され、画面越しではありますが2年以上振りの再会を喜び合いました。そして両大学の代表者からの挨拶の後、大学院管理部門副部門長のPhạm Thanh Hai先生より「Status of Education and Research in the Faculty of Dentistry, Haiphong University of Medicine and Pharmacy」というタイトルでハイフォン医科薬科大学の近況を報告していただきました。岡山大学からは、現在博士課程に在籍しているハイフォン医科薬科大学出身の大学院生が共同研究の成果発表を行うと共に、ハイフォンの若手研究者に向けて彼らが留学することになったきっかけや、研究面以外の日本での留学生活についても紹介されました。
本来招へい予定だった研究者からの挨拶では、来年度 こそ来日したいと大変意欲的であり、この交流会が彼らやその他の若手教員たちの将来留学したいという気持ちを高めるきっかけとなったのではないかと感じられました。会の終わりには、新型コロナが収束したらハイフォンあるいは岡山での再会を約束し、交流会を終了しました。誰も予想しなかったCOVID−19の世界的流行で様々な活動が停滞するなか、今回のオンライン交流会は両校の交流を深めるとても良い機会となりました。
最後に、このような機会を与えていただいた「さくらサイエンスプログラム」ならびに関係者の皆様に心から御礼を申し上げます。