2021年度活動レポート(一般公募プログラム)第104号 (代替オンライン)
日本の介護への科学技術の応用
「AI、ロボット技術、認知症早期診断治療を学ぶ」
順天堂大学・国際交流センター
大北 葉子さんからの報告
本事業の目的は、日本の高齢者医療技術、IT技術使用の現状を若いシンガポール国立大学(NUS)社会福祉学科及び日本研究学科の学生に学んでもらうことです。本来ならば2020年12月に来日し、順天堂大学附属高齢者医療センターなど様々な病院・研究所・医療介護施設を見学予定でしたが、来日が実現せず、代替のオンライン交流を2022年2月に実施しました。
第一部は訪問予定であった東大和病院と関連施設の医師、看護師、介護士、ケアマネジャー、社会福祉士、薬剤師など多職種の関係者による新型コロナ感染症流行下での地域包括ケアの現状、特に高齢者支援でのIoT技術の使用について報告がありました。学生はコロナ禍における地域での高齢者介護の実情を学ぶことができました。
第二部はNUSと順天堂大学学生による高齢者のスマホ・LINE/WhatsAppの使用の現状について英語での合同発表が行われました。学生参加者は合計8名で、2グループ(各グループNUS2名、順天堂大学2名)に分かれ、2021年12月から2ヶ月発表準備を行いました。シンガポールも日本も高齢者のスマホ・SNA使用は40%を越え、会えなくなった家族との連絡にスマホ、SNSが使用されていることがわかりましたが、高齢者はスマホの使用に苦労していることも分かりました。
今回、オンライン交流ではありますが、学生は国際共同研究の難しさと喜びを経験することができました。末筆ではありますが、交流の機会を与えてくださったさくらサイエンスプログラムに深く御礼申し上げます。