2021年度 活動レポート 第93号:北陸先端科学技術大学院大学

2021年度活動レポート(一般公募プログラム)第093号 (代替オンライン)

Report on SAKURA Exchange Program in Science (with Vietnam)

北陸先端科学技術大学院大学 先端科学技術研究科
教授 ヒュン ナム ヤンさんからの報告

 さくらサイエンスプログラムの支援を受けて、2020年10月に、ベトナム国家大学ホーチミン市校(HCM-VNU)傘下にある3大学「自然科学大学(US)、情報技術大学(UIT)、工科大学(HCMUT)」からコンピュータや情報科学の背景を持つベトナム人学生15名を選抜し、本学にて「データサイエンスとデータ解析」の研修を行う交流プログラムを計画しました。 また、LE Hoai Bac教授(自然科学大学)を中心に、これらの大学から3名の教員がこの合同研修に参加する予定でした。

 しかしながらCOVID-19の影響で2020年の受入は中止となり、2021年に延期せざるを得なくなりました。結果数回の延期を経て、予定していた招へいプログラムの代替としてオンラインワークショップを計画し、2022年2月17日にWebexプラットフォームを介して「AIとデータサイエンス」の1日ワークショップを開催しました。

 この交流プログラムの目的は、(1)AIとデータサイエンスに関する短期研修コースを提供すること(2)ベトナム国家大学ホーチミン市自然科学大学、クイニョン大学(QNU)、デュイタン大学(DTU)のベトナム人学生に対して、日本の科学技術や大学院教育の先進性、特に本学の具体的な状況を紹介することでした。(なお、ベトナム国家大学ホーチミン市情報技術大学および工科大学の学生は、スケジュールの都合により、当初予定していたオンラインプログラムに参加できませんでした。)

 参加大学のIT・コンピュータサイエンス学部から、教授、若手教員の外、学部・修士課程の最終学年の学生79名を含む計87名が参加し、オンライン交流会は成功裏に終了しました。AIとデータサイエンスに関する研究成果を紹介したり、議論したり、参加者間で意見交換したりするエキサイティングなフォーラムとなりました。また、ワークショップに参加した多くのベトナム人学生は、ベトナムの大学を卒業した後、日本でさらに研究を進めることに興味を示しました。

 このような貴重な交流事業の機会を与えてくださった科学技術振興機構に深く感謝いたします。

活動レポート写真1
活動レポート写真2
ワークショップ参加者
活動レポート写真3
ワークショップの講義